SF界の巨匠H.G.ウェルズと曾孫が生み出す珠玉の名作!! - タイムマシンの感想

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SF界の巨匠H.G.ウェルズと曾孫が生み出す珠玉の名作!!

5.05.0
映像
5.0
脚本
5.0
キャスト
3.5
音楽
5.0
演出
4.5

この映画をご存じの方はどれくらいいらっしゃるのでしょうか?

私はこの作品は隠れた名作だと思っています。周り勧めてほしいです!ほんと。

ストーリーとしては、主人公(アレクサンダー)が恋人(エマ)を強盗殺人で亡くした悲しみから、「過去を変えて彼女を取り戻したい」という願望からタイムマシンを作り出すことから始まります。

残念ながら、恋人はタイムマシンでは救えませんでした。何度戻っても、何度戻っても、彼女は最終的に亡くなってしまうのです。

「何故過去は変えられないのか?」この命題について、アレクサンダーは「未来」に答えを求めることになるのですが・・・

80万年先の地球で、その時代の長(ウーバー・モーロック:敵なのですが、この人がいう言葉が深いです!)が、「彼女の死がなかったらタイムマシンは生まれなかった。ないはずのもので何故彼女が救える?」とアレクサンダーに問いかけるのです。

この言葉は深いですよね。私たちの現在は過去があってのものでのです。ドラえもんとかでは、よく過去を弄ってますよね?そして、現在がおかしくなって終わりというオチです。ですが、このタイムマシンはほかの作品と違い、「過去は不変のもの」としてるのです。実際、この映画には未来でも過去の遺産は登場します。最終的にアレクサンダーも過去は変えられないと受け入れ、未来を変えようとします。

変えられるのは過去ではなく、未来である。いいですよね。

先程の敵役のウーバー・モーロックはまたこんな言葉も言ってます。「誰もが皆タイムマシンを持っている。過去へ連れていくのは”記憶”。未来に連れていくのは”夢”だ。」です!!

この言葉で、私はこの映画を猛プッシュすることにしたのです!

この言葉を敵役が言うのがいいですよね?主人公が言ったらかっこつけみたいですし。

記憶=過去なので、やはり過去は変えられない。しかし、夢である未来は変えられる。そう考えると、アレクサンダーがタイムマシンを作ったのも、過去を変えるのではなく、何か自分の未来を切り開くために作ったのかもしれないなと思います。

ちなみに恋人役のエマは、シエンナ・ギロリーさんが演じてます。バイオハザードシリーズで有名ですよね?とても美人です。ただし、開始何分かで死んでしまい登場することはないです・・・おそらく、観たことのある人でしたら、死ぬのがもったいないって思ったはず!綺麗どころ(ヒロイン)が開始早々死んでしまう映画ってすごいですよね?しかも生き返らない(笑)

この話に関してはDVDのメイキングで演出家さんが突っ込んでました(笑)

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他のレビュアーの感想・評価

親族に駄作を作られるとはもともこうもない

H.G.ウェルズの曾孫が監督なのか!千回過去に戻っても千通りの死に方があるだけで、運命は変えられない。ここらへんの描写は『バタフライエフェクト』と酷似していますね。原作にもこの部分の描写はあるのかな?そしたら原作がオリジナルですが。にしても2030年のアメリカが、あんな気持ち悪い国になってるとは。なぜに男性はみんな一昔前の中国服みたいなの着てるの?80万年先の未来では、変な民族と一緒になります。その名もエロイ。マヤ調の音楽で無理やり盛り上げようとしてるとこが、チープさを際立たせてます。極めつけはハムナプトラとかに出てきそうなモーロックっていうクリーチャー。もはや愛嬌すら湧いてきます。これが未来の出来事だと考えると、もう生きていたくありません。エロイ族うんぬんのくだりは本当にねこそぎいらない。原作もこうなのだろうか。クライマックスの白塗り男との肉弾戦とか、カプチーノマシンぶっ壊して未来に残っ...この感想を読む

3.53.5
  • ABCDEITOABCDEITO
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  • 563文字

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