TBSドラマの代名詞 - 渡る世間は鬼ばかりの感想

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渡る世間は鬼ばかり

4.004.00
映像
4.00
脚本
3.50
キャスト
3.00
音楽
3.00
演出
3.50
感想数
1
観た人
3

TBSドラマの代名詞

4.04.0
映像
4.0
脚本
3.5
キャスト
3.0
音楽
3.0
演出
3.5

TBSのドラマと聞いて多くの人がイメージする作品といえば渡る世間は鬼ばかりのではないかと思うぐらい長期にわたりTBSを支えてきた作品です。泉ピン子やえなりかずきといった女優、俳優の代表作でもあり、多くのお茶の間で見られていたと過言ではないかと思います。作品のキャストもオールスター感謝祭の常連だっただけでなく、ぴったんこカンカンでも泉ピン子らが出演し、小島家と大吉と五月以外の娘といった組み合わせで呼ばれることもあったことからもそれを伺うことができます。

渡る世間は鬼ばかりは大吉とその5人の娘を中心に描かれており、それぞれの家庭環境の変化を追っていくという構成です。主に、大吉と五月にウェイトが大きく置かれていてその家族の成長を長期間に渡り見ていくことができます。また登場人物一人ひとりの考え方のぶつかり合い、それをいかにして解決していくかもこの作品の見どころではないかと思います。特に大吉が岡倉を経営するに至るのは勿論のこと、眞や望、日向子といった子供たちの成長や心情の変化だけでなく、将来についても大きく描かれており、子供から大人になるということを上手く表現していて、5人の娘の家族を描く上でも重要な要素でもあります。この作品における問題は私たち現代社会における問題も投影しており、非常に見ごたえのある作品に仕上がっていると思います。

長期に渡り放送されている作品において、主人公たちの個性が強くなりがちな面が多くみられるのですが、この作品は登場人物一人ひとりに強い個性を与えており、それぞれの家族に強い影響を与え、繋いでいくことで物語の深みをより一層引き立てていています。そのため、主要人物だけでなく、それを取り巻く登場人物も見ていくことが必要になっていくのではないかと思います。

作品自体は5年前に完結してしまい、寂しさを覚えました。その後も2度スペシャルとして放送され、葉子と長子、眞を主軸にそれぞれ描かれており、本編での未解決の問題について上手く描かれており、双方ともに見ごたえのあるものに仕上がっていたのではないかと思いました。

今後もどこかでスペシャルとして放送した際はどのような物語が描かれているかを楽しみに淡い期待を持って待ち続けたい作品であります。 

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