ヒカリとツエのうたのあらすじ・作品解説
今日マチ子氏が描く、独特の世界観広がるマンガヒカリとツエのうたは、ヤングジャンプコミックスより出版された作品である。 物語の主人公である、盲目の少女ゴゼは、少女らしい活発的な性格をし、三味線を武器に日本中を師匠らと旅をするストーリーである。盲目だが自立心がある故に歌い手に度々叱られながらも、三味線の腕は少女らしからぬ才能を持つゴゼ。親方や師匠らとの旅の中繰り広げられる様々な出来事を描いており、過去にも未来にも属さない、ゴゼの生きた世界を鮮明に描いている作品である。 ヒカリとツエのうたは、盲目の少女と言った障害だけでなく、幼い頃から旅をしながら稼がなくてはならない貧困な世界や出会いや裏切りなど人間味溢れる情景をも描かれている。また、作中に出てくるゴゼに向けた「一人で歩くことは出来ても、一人で生きることは出来ないの」というセリフは、この物語のすべてを表していると、多くのファンから支持を得た言葉である。