天女恋詩のあらすじ・作品解説
天女恋詩（てんにょ こいし）は、水樹和佳（現ペンネーム水樹和佳子）の漫画作品で、ぶーけにて1981年に連載、単行本として全1巻を刊行している。 今作品は、山で遭難した兄を待ち続けていたひさぎの前に、兄そっくりの嗣人（つぐと）が現れたことから始まる、明るく澄んだ愛を描いている。 友人に招待されていた嗣人が森を歩いていると、白樺に啄木の歌を彫ってあるのを見つけた。キザな奴と思い帰ろうとすると、子どもたちと遊ぶ女性・ひさぎの姿があり、そのうち転んでしまう。助けようと近づいた嗣人に、ひさぎは七星（なせ）兄と呼び抱きつきそのまま意識を失ってしまう。子どもたちによるとひさぎは心臓が悪いらしい。そうこうしているとひさぎの弟・武が走りより、ひさぎは山で遭難した七星が帰ってくると信じていると話した。 ひさぎと武は別荘で二人暮らしをしており、両親は事故で他界したという。ひさぎを別荘まで送った嗣人に、一夏の間、この別荘で過ごして欲しいと武が頼むのだった。一体なぜ！？
