死人の声をきくがよい の評価
死人の声をきくがよい の感想
現代漫画におけるホラー漫画家のメジャー化条件
先行者としての押切蓮介、キラーキャラクターの創出どこから読んでも本格B級ホラー漫画、かわいらしいヒロイン、そしてそこはかとなくギャグを孕んでいる――。ひよどり祥子「死人の声を聞くがよい」シリーズはそんな漫画なのですが、私はもう一つ先行する作家と作品名を思い浮かべました。押切蓮介の「でろでろ」です。今や「ハイスコアガール」で押しも押されぬ人気漫画家となった押切ですが、デビュー当初の漫画をみると「カルトホラー漫画家」としか言えないものでした。一部専門家からの評価はあったものの、マニア中のマニアにしか受けない類の漫画家だったのです。そんな押切がメジャー化のきっかけを掴んだのが霊感の強い兄と妹を主人公に置いた「でろでろ」でした。押切が担当編集から受けたアドバイス(というか命令)はただ一つ、「女の子をかわいく書け!」というものでした。それまでの押切漫画にそのようなキャラクターは登場したことがなか...この感想を読む
早川さんになら憑かれても良い…
死んでしまった幼馴染の早川さんとの関係。主人公、岸田純は死者の霊が見える少年。そして不慮の事故…と言ってもいいのだろうか、まぁとにかく、亡くなってしまった幼馴染の美少女、早川涼子。岸田君は見えるだけで声は聞こえない…聞こえないから、身振り手振りで岸田君に危険を伝える早川さん…かわいすぎる…亡くなった後も守ってくれるなんて、二人はただの幼馴染、じゃなかったのかな?と想像が膨らみます。そしてちゃんと服装が変わっている早川さん…かわいいです…岸田君、冷静に巻き込まれていて、なおかつそのたびに「早川さーん」と助けを求めているのが、なんだかかわいらしい気がします。鼻血を出しながら「はっ、はやかわさん…」と呼ぶシーンが多々あります。それに身振り手振りで答えてくれる、無表情の早川さんがかわいらしい事、かわいらしいこと…!岸田君は絶対に、早川さんのおかげで今も生きていられるんだと思います!早川さんにな...この感想を読む