死人の声をきくがよい の評価
死人の声をきくがよい についての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に漫画を読んだレビュアーによる評価が2件掲載中です。
各項目の評価分布
死人の声をきくがよい の感想
現代漫画におけるホラー漫画家のメジャー化条件
先行者としての押切蓮介、キラーキャラクターの創出どこから読んでも本格B級ホラー漫画、かわいらしいヒロイン、そしてそこはかとなくギャグを孕んでいる――。ひよどり祥子「死人の声を聞くがよい」シリーズはそんな漫画なのですが、私はもう一つ先行する作家と作品名を思い浮かべました。押切蓮介の「でろでろ」です。今や「ハイスコアガール」で押しも押されぬ人気漫画家となった押切ですが、デビュー当初の漫画をみると「カルトホラー漫画家」としか言えないものでした。一部専門家からの評価はあったものの、マニア中のマニアにしか受けない類の漫画家だったのです。そんな押切がメジャー化のきっかけを掴んだのが霊感の強い兄と妹を主人公に置いた「でろでろ」でした。押切が担当編集から受けたアドバイス(というか命令)はただ一つ、「女の子をかわいく書け!」というものでした。それまでの押切漫画にそのようなキャラクターは登場したことがなか...この感想を読む