未解決事件のあらすじ・作品解説
未解決事件は、漫画を中祥人（なか まさと）、構成を星井博文、協力・NHK「未解決事件調査班」で制作した漫画作品である。グランドジャンプにより、2012年創刊9号から連載を開始、25号で終了、単行本として全2巻を刊行している。 今作品は、2010年4月27日の衆院本会議で成立した「時効廃止法」により凶悪事件の時効が即日消滅したことから、NHKがスペシャル番組を制作放送したのを受け、File.01グリコ・森永事件、File.02オウム真理教の二つを漫画化し、改めて未解決の事件の経過を追った。 2012年、大阪府下を流れる安威川の堤防から河川敷にある倉庫を見下ろす人物は、あの事件を思い浮かべいていた。昭和59年（1984年）、全国民を巻きこんだ戦後最大と言われる事件が「グリコ・森永事件」である。この事件は江崎グリコ社長の誘拐事件を皮切りに、森永、ハウス、不二家などの有名食品会社を次々と脅迫をした。警察はのべ180万人を投入したが、広域捜査事件としては初の未解決で終わる。 メディアを巧みに利用し国民の不安を駆り立てた初めての劇場型犯罪と言われるグリコ・森永事件とは一体どんな事件だったのか。
