オリガ・モリソヴナの反語法の評価
オリガ・モリソヴナの反語法についての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が1件掲載中です。
各項目の評価分布
オリガ・モリソヴナの反語法の感想
オリガ・モリソヴナの反語法
作者の自らの少女時代の経験をベースにして書き綴られた推理小説と言えます。米原万里は父親の活動の為に、小学校時代にプラハでエリートの子息が集まるソビエト学校で学びました。これはソビエト学校での独特な個性を持った女性教師の過去の秘密に探る物語りですが、共産圏で実際に起きていた事について、またその中で人々がどの様な暮らしをしていたのかが明確に伝わってくる小説です。女教師オリガ・モリソヴナの以外な過去にはとてもびっくりさせられますが、非常に読み易く書かれているので誰でも楽しめること間違え無し。一度読み始めたら謎解きに吸い込まれて途中ではやめれれません。私はこの小説を読んですっかり米原万里のファンになりました。