中途半端だけど納得もできる
主人公の挫折を描く主人公である唯は、元モデルを母に持つ、売れっ子モデル。読者モデルから始まり、今やテレビに引っ張りダコの存在だった。だけど、どこまで上がっていっても母親は認めてくれなくて、自分でも母親が行くはずだったショーモデルには向いていないことを薄々感じ始めていた。そんな中で急にルームシェアする亜希が登場。うるさいだけで対極な女。でも才能が確かに垣間見えた。母親にも選ばれず、認められるために恋人だったカツキすらも捨てたのに…何かを失って、自分の全部を費やしても、母親の夢だったはずのショーモデルには届かない…たった3巻しかないこの物語の中で、3分の2以上が唯の挫折を描いている。正直、すげー暗い。どこかで唯が奮起して、同じようなポジションに進むのかもって思っていたけれど、実際には唯はショーモデルへの道ではなく、別の自分らしい道へと進むことを決める。これははっきり言えば“諦めた”ってこと。シ...この感想を読む
4.54.5
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