死にぞこないの青の感想/考察/ネタバレ

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小説レビュー数 3,368件

死にぞこないの青

4.104.10
文章力
4.00
ストーリー
3.88
キャラクター
3.75
設定
4.13
演出
4.00
感想数
4
読んだ人
9

死にぞこないの青の感想一覧

乙一による小説「死にぞこないの青」についての感想が4件掲載中です。実際に小説を読んだレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。

これを読めば、誰もイジメられないはず…

先生はイジメを救えるのか?2001年に福岡県出身の乙一の書き下ろしたホラー的要素もある作品、映画にもなっています。小学校のイジメをテーマにしているのですが、本来助けてあげる側の先生が発端となり、イジメが広がってきます。先生が生徒を苛めることは、権力のある人間が弱者をいじめる事です。小学校の先生という立場は、教室の中では王様的な存在、先生の発言でいかに生徒達の心が操れるかを描いています。先生の一言で、生徒を深く傷つける事がたくさんあると、思い知らされます。そして、この中で出てくる、羽田先生のあまりにも幼い思考、自分を良く見せたいために誰かを犠牲にしてしまう弱さ、先生としての気質に腹を立てずにいられません。ここで思うのが、先生って、そもそもそれほど偉いのか?と言う事です。私は、普通の企業の中で働いているサラリーマンよりも、ある意味劣るのではないかと思っています。普通に就職をすれば、新入社員とし...この感想を読む

3.93.9
  • mayurinmayurin
  • 99view
  • 2145文字

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