グイン・サーガの評価
グイン・サーガについての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が1件掲載中です。
各項目の評価分布
グイン・サーガの感想
グインサーガの世界はいかにしてつくられたのか
栗本薫、恐ろしいほどの秘められた知識の持ち主もう長編という言葉も合わないと思えるほど、長期に渡って書き綴られてきたグインサーガ。200巻のころには終わるだろうかという疑問も出てくるかもしれない。思いおこせば、読み始めたのは学生の頃だった、という中高年の方も多いだろう。私も例外ではなく、中学生の頃から、グインサーガを読んでいた。中学生の当時は、作者の栗本薫は空想の天才ではないかと思っていた。グインサーガの世界は、どこまでも独特で、日本の風景や日常とは異なっていたからだ。今でも、栗本薫が空想の天才である、という思いは変わっていない。しかし、年を取って世界が広がり、それなりに知識が増えてくると、栗本薫の空想のバックボーンにある知識が、少しづつ見えるようになって来た。グインサーガの世界や世界観には、栗本薫の持っている幅広く奥深い知識が、詰まっていたのだ。栗本薫という世界例えば、イシュトバーンという...この感想を読む