東北沢5号のあらすじ・作品解説
東北沢5号は、松田奈緒子の漫画作品で、Cookieにて2010年11月号から連載を開始、2012年3月号で終了、単行本として全3巻を刊行している。 今作品は、地元の有力者でわがままな従姉妹に付き合う形で上京させられた恩田千帆子(おんだ ちほこ)が、小山三千(こやま みち)に出会ったことから始まるストーリー。 千保子が上京したのは、いとこの暮林真夜(くればやし まよ)が芸能事務所の養成コースに選ばれたことがきっかけである。東京で共同生活することになった千保子が、アートスクール専門学校に向かうと、入り口には閉鎖のお知らせが貼ってあった。隣にいた人が入学金詐欺だと教えてくれ、本部とも連絡がつかないという。 茫然自失で帰宅した千保子に真夜は、事務所仲間に誘われたパーティーに一緒に行こうというのだが、パーティー会場に来ると急に千保子に冷たくあたりだす。都会の夜道を一人で行くのが怖いから一緒に来ただけと知った千保子は、頭に来てその場を飛び出してしまう。ふと気づいた千保子は、今どこにいるのかわからなくなってしまった。そんな時に出会った女性が小山三千であった。