笑う大天使の評価
笑う大天使についての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に漫画を読んだレビュアーによる評価が1件掲載中です。
各項目の評価分布
笑う大天使の感想
笑う光源氏
「読めば読むほどイラつくな~光源氏って男はっ」そうして三人はロレンス先生に光源氏が如何に性的にだらしなく、自分本位にしか物事を考えられない野郎だということを訴えたレポートを提出した。彼女達は分かっていない。光源氏という人物が、誰よりも女性を尊び、愛し、女性を美しくさせる究極の理想の男性だということを。「紫式部オバサン」は決して「ヒマ人」の暇潰しに源氏物語を書いたのではない。世界に誇る日本文学と言われるのは、この物語が人間の持ち得る全ての情念を鮮やか、且つ、雅に描き出したからだ。なぜ彼女達は分からないのか。それは、三人が少女であり、理想の男性と恋愛関係を持っていないからである。だから、光源氏と関わった女達の苦しみをそのまま受け取ってしまう。物語の表面しか読めないのだ。女達は確かに苦しむが、同時に喜びも味わうし、苦しみによって精神的成長も遂げる。そして、それぞれの持つ美点を咲かせ、散ってい...この感想を読む