働きマンの感想一覧
漫画「働きマン」についての感想が5件掲載中です。実際に漫画を読んだレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
ドラマにもなったお仕事漫画
たった既刊4冊にも関わらず、知名度はバツグンな女性漫画漫画『働きマン』の知名度は高い。菅野美穂主演でドラマ化されたことも大いに関係しているのだろうが、ウルトラマンのようなポージングを取る主人公・松方弘子の第一巻コミックカバーは、書店でも長い間平積みされていただけに、記憶している人は多いはずだ。それだけ書店にとってこの『働きマン』は「売りたい本」であり、かつ「売れてる本」でもあるのだろう。おそらく、世の中の人々で『働きマン』の名前を聞いたことがない人は少ないのではないだろうか。しかし、驚くべきことにその知名度とは裏腹に、『働きマン』の既刊はたったの4巻である。打ち切りではなく、2008年から休載しているのだ。2016年現在からさかのぼるに、休載期間はおよそ8年にもわたっている。作者・安野モヨコは『働きマン』以降、ぽつぽつとコミックスを出しているものの、長期連載は少ない。おそらく体調不良が...この感想を読む
働く女性が共感できるコミック働きマン
働きマンの主人公は松方弘子28歳です。彼女は週刊JIDAIに勤めていて、編集者として活躍しています。彼女は根っからの働きウーマンなのですが、原稿の締め切り前などになると、寝ることや食べることなど全てを忘れて働きとおす通称働きマンへと変身します。ギャク漫画ではなくて、女性の共感出来る作品です。彼女には長年付き合ってきた彼氏がいました。彼女は彼のことが大好きでしたが、大切なイベントの日に、彼ではなくて仕事を選んでしまいます。自分の年齢や現状や様々なものたちとの葛藤を重ねつつ、日々の業務に追われるなかで、少しずつ成長を遂げてゆきます。彼女の周りには、個性的なキャラクターが多数存在しています。職場のデスクは39歳で独身の成田君男です。彼は非常に要領の良い人物で、常に弘子や他の部下たちを余裕しゃくしゃくな姿で、まとめています。編集長はバツイチの子持ちで、闇を抱えた面立ちでふらっうと現れては去ってゆくよ...この感想を読む
独身&仕事がんばってる女子あるある
主人公の松方弘子と同じ歳にこの本読んで、弘子と自分の状況を比べて落ち込んだ時期もありましたよ(笑)。独身で28歳、将来のことを色々頑張ってああだこうだと悩んだり、仕事のやり方で周囲と衝突したり、彼氏とうまくいってるようないってないような……いろいろと「途中」の年齢なんですよね。一つをうまくやろうとすると、もう一つがうまくいかなくなるという、働く女子あるあるがいっぱい詰まったお話です。この話の中で、今も時々思い出すフレーズ。弘子と同じ会社の新人編集者が「仕事しかない人生だったと思って死にたくない」というようなことを言う一方で、彼女は「仕事したなーっと思って死にたい」と言うんです。どっちもわかる。すごーく共感できる。働く30歳前の女子にぜひおススメしたい一冊です!
納豆巻きがたべたくなる。
この『働きマン』第一巻が発売した頃は学生で、最低賃金の時給のアルバイト先でパートのおばちゃん並みにがむしゃらに働いていて、がむしゃらに働く主人公が大好きでした。ただのアルバイトなので働くのが楽しかったです。しかし、このテンションでずっと突っ走ると疲れるな…と言うことで、一巻でお腹一杯になってしまう人も居るでしょう。実は私がそうなので。一巻だけ読めばええかなぁって思ってしまう。決して嫌いじゃない、むしろ主人公には好感持ってて好きなんだけど、疲れる。自分自身が主人公に感情移入しやすい性格だからかもしれません。登場人物の中には上手く生きてる人も居るけど、やっぱりしんどくなる。
働く女子(&男子)のバイブル
実写化もされた働きマンの原作です。某出版社で週刊誌の編集者として働いている松方弘子とその周りの人たちの働く姿、考え方をオムニバス形式で綴った漫画です。皆さんキャラが濃くて面白いのよね…でもやはり第一話の松方vs新人田中(態度がでかい)というのは、「あるある」な設定であるものの感情移入ができて面白い。ちょうど1巻が出たのが私が会社に入りたての頃だったけど、社会人経験を積んだ後に読み返したあとの「分かる〜ちくしょう〜」という気持ちがたまらないです。でも一番よかったのは、「仕事したなぁって思って死にたい」というある章の〆ですね。当時馬車馬のように働いていた私(学生している今でも)が一番共感できるポイントです。