るべどの奇石のあらすじ・作品解説
るべどの奇石は、室井まさねの漫画作品である。ビジネスジャンプ誌上にて2011年2号から不定期連載を開始、同年9月号から通常連載へ、2011年21・22合併号で連載終了、単行本として全2巻が刊行されている。 今作品は、世界中から珍しい石を集める石屋「るべど」の14歳の店主・御影硝子と、様々な目的で訪れる顧客とのやりとりや顧客の人生を、顧客の視点で描くオムニバスストーリー。 化石というのは生物の組織が地中の鉱物に置き換わったもの、と店内の石を見て回る初老の男性に話しかける人物は、店主の御影硝子で中学生にしか見えない。石に関心のなかった男性も様々な化石を見て興味が湧いてきたようである。そんな男性の目に止まったのが「悪食」という石。大きな面積の石に対して小さな魚の化石が残っているだけなのだが、店主の説明によると餌をやると育つという。試しに店主がハエをやると化石の魚が捕食するために移動しパクっと食べた。 悪食を気に入った男性が購入すると、店主はこの魚が石いっぱいにまで成長したら10倍で買い戻すと告げる。自宅に帰った男性は、妻に再就職もしないでブラブラして石なんて買ってきて、と不満をぶつけられてしまう。