ありふれた祟りではない。
昨今の怪談傾向私はそもそも怪談話が好きです。それも、あまり子供っぽいファンタジーの入っていない、できれば「祟り」や「差別」などが含まれている本が好きなのです。昨今、ユーチューブの怪談朗読や、2チャンネルの投稿など、本当に多くの怪談話が世に出回っています。ですが、みんな同じところから物語を取ってくるのか、その怪談話のほとんどは、似通っていると感じます。本当に基本になっているお話はそれこそ20もないのでないかな、と思うほど、登場人物の名前を変えたり、起こっている場所が廃校から廃病院になったりという変化を付けるだけで、根幹となっている物語は、実はあまり多くないのではないかと、常々感じています。本との出会いそんなもの足りない怪談生活_をしていた私ですが、読書感想文を書くというライティングのお仕事を検索していた時に、この「のぞきめ」に出会いました。興味を持ったのは、まず表紙のイラストです。こう言っ...この感想を読む
5.05.0
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