ダークグリーンのあらすじ・作品解説
「ダークグリーン」は佐々木淳子によるダークファンタジーである。1983年に第一部が週刊少女コミックに、1984年から1988年までに第二部がコロネットに連載された。コミックは全10巻あり、文庫版は全5巻である。 物語の舞台は主に夢の中である。ある日全人類が同時に眠りに落ち、強大な敵に襲われる悪夢を見るという現象が起こった。現象は一度きりで大半の人々は夢を忘れてしまうが、一部の人間は夢を見続けることとなり、中には目が覚めず植物状態になり、そのまま死んでしまうものも出てきた。 浪人生の西荻北斗はR-ドリームと名付けられた夢の中で戦士になり、ゼルと呼ばれる敵と戦うことになる。夢の中で死んだ人間は現実でも死んでしまうという過酷な環境の中、不思議な少年リュオンや、金の肌の少女ミュロウとともに、夢の謎を追う旅に出る。 少女漫画ながら、自然破壊や戦争など人類の身勝手な行為に警鐘を鳴らすという骨太な作品である。
ダークグリーンの評価
ダークグリーンの感想
夢の中の戦争。
夢の中という不確かなことを題材にして違和感なく進んでいくおはなしです。(違和感だらけなのがしっくりくるんでしょうか。。)世界中の人が同じ夢を見る。Rドリームと呼ばれる夢。夢の中で死んでしまうと現実でも死んでしまう。夢の中で何かの理由で戻れなくなると植物状態になってしまう。夢の中の不確かな気持ち悪さが、上手く表現されていて、面白いです。30年くらい前の作品なのですが、今でも読み返したくなる話しです。主人公の北斗は何か面白い夢を見ていた記憶しかなく、Rドリームとは無関係と思っていた。しかし、意識を保ったまま夢をみることに成功してみると、そこはRドリームでした。Rドリームで評判の『リュオン』自分かと思っていたこともあったけどw違ってました。ミュロウ、フィーン、バローさん、とりあえず主要メンバーがそろいました。