女王の花の評価
女王の花についての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に漫画を読んだレビュアーによる評価が3件掲載中です。
各項目の評価分布
女王の花の感想
悔しくてたまらなくなる歴史大作
自由ではなかった時代が憎い亜姫を殺したのは、間違いなく時代だ。亜姫の一番近くにて、見守り続けた女性が亜姫を殺す。殺してほしいと亜姫が頼んだからだ。その罪を誰かがとがめるかもしれないが、亜姫はきっと喜んでいる。彼女は早くこの時代を通り過ぎて、薄星のもとへ行きたかったと思うから。彼女はただ薄星と生きていきたかっただけだった。だけど、血筋がそれを許してはくれず、逃げることを自分でも選択できなかった。その道の先に薄星と幸せに生きていくことのできる時代がやってくるのかどうかわからない。それでも、母親の名誉のため、青徹という母親を知る師のため、彼女はやり遂げようと誓うのである。薄星も、そこに亜姫がいる限り、共に生きていく道を望む。できることなら、10代後半のちょうどいい年代で止まってくれたらよかった。身分なんか捨てて、薄星と一緒に逃げてほしかった。この時代だからこそ、ひっそり生きていくことだってでき...この感想を読む