彼氏彼女の事情の感想一覧
漫画「彼氏彼女の事情」についての感想が4件掲載中です。実際に漫画を読んだレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
100点満点は容易じゃない
私が小学生のころから連載されていた津田雅美さんの「彼氏彼女の事情」。内容としては主人公、宮沢雪野は自分自身を他者からよく見られたいをモットーとする優等生もどき。そんな宮沢が嫉妬し、ライバル視する本物の優等生の有馬総一郎。この二人の恋愛模様を描きつつも他のキャラクターたちにも個々の事情があり、その心の葛藤を描いているのがこの作品です。他人からよく見られたいというのは誰でも少なからず持っている感情だと思います。当時小学生だった私もそんな一人でした。宮沢雪野にならい、テストで100点をとるために頑張って勉強したのをよく覚えています。しかし、小学生までは勉強もそこまで難しいものではなかったので100点をとるということは私の中でさほど難しいことではありませんでした。しかし、中学、高校になるにつれて勉強の難易度も上がり、容易に100点をとらせてはくれないということに気づき落胆と挫折を味わいました。それでも「...この感想を読む
中学生のときすごく流行ってた
「彼氏彼女の事情」は花とゆめコミックスから発売されている津田雅美先生の恋愛漫画です。超見栄っ張りの高校生、主人公の宮沢雪野と、有馬のちょっとかわった恋をえがいた漫画です。主人公宮沢雪野は、周囲には「頭がよくて、性格がよくて、かわいくて、優等生ぶったところもぜんぜんない憧れの人」と思われており自分自身もそのまわりからの評価を誇りに思っている節があります。しかしそれは、自分自身で完全にイメージを作っているだけに過ぎず家に帰ると、ヘアバンドつけて、めがねつけて、勉強しつづけるもやしっこ。そんなとき、有馬総一郎という男の子が雪野の前にあらわれます。有馬は雪野が努力して築き上げたイメージをナチュラルにもっている・・・そして二人の恋がはじまるというあらすじです。おもしろいので呼んでみてください。
これは読んで損はない漫画。
一巻は、面白いだけで終わってしまうのですが、この作品の凄いところは巻が進んでいくと、精神面もきちんと大人になっていく、成長していく登場人物達が見えることだと思います。精神を病む瞬間、救われる瞬間、仲間の存在、パートナーの存在、親の存在、色んな事を丁寧に描いてあって、とても読み応えがあります。一巻、雪野と有馬の出会いです。心の壁みたいなものでガチガチの雪野を有馬が壊していきます。面白いです。昨日の敵は今日の友みたいな作品です。いっぱい仲間が出来ていきます。そして、有馬もまた、変わっていきます。一巻は、面白いなぁという感想だけで終わります。
新しいタイプの恋愛模様
雪野は絵にかいたような優等生。でも本性は虚栄心の塊で、他人からの賞賛や注目を浴びたい一心であらゆる努力を行う超腹黒い女、という設定。いつでも「高嶺の花」のような存在であり続けた。なのに、高校入学でもっともっと注目の存在、有馬という男が現れ、嫉妬爆発ーーー!!その「表」と「裏」の表情が面白く、どんどん読めてしまいます。そんな完璧な雪野ですが、家でのぐ~たらな姿を有馬に見られてしまい、さらに弱みとして握られ、雪野ピンチ!有馬は雪野のことが好きなはずなのに虐めてくる・・・!?ここからどう恋が発展していくのか…優等生同士のやりとりはどこか知的で清楚でなのにクスリっと笑える。ただただ甘っちょろい恋愛マンガとはちょっと違うので大人になってもおすすめです。