ぱっとしない物語。
激しい。第一の感想として、主演の安達祐実が想像以上に体を張っていて驚いた。実際の女郎は、相手に体を委ねるため、この映画の描写は女郎の現実の激しさを表現しようとしているのだとわかる。とにかく、激しい。他の客がいるにも関わらずに女郎と行為に臨む客、朝霧と半次郎が愛し合う場面など、激しすぎて目を背けたくなるほどであった。半次郎がいる場で、朝霧が客の行為を受けなくてはならなかった場面では、その客の乱雑さや嬉しそうな表情が朝霧の苦しさをさらに大きく表現しているように感じた。最後の、朝霧と半次郎がやっとお互いに触れ、二人の愛し合う気持ちが最大になった場面では、行為の尺が長すぎたように思う。もっと短くても、やっと愛し合うことができた喜びや気持ちの大きさは十分伝わるはずである。二人の絡み合う描写が長すぎて、ストーリーを伝えたいというよりは、安達祐実の綺麗さを見せたかったように捉えられる。安達祐実の演技...この感想を読む
3.03.0
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