MR. MORNINGのあらすじ・作品解説
MR. MORNINGは一迅社「コミックZERO-SUM増刊WARD」にて連載されていた漫画作品。作者は高山しのぶ。 舞台は架空の、300年ほど戦争のない平和な島国。主人公の少年、トーキィ・トーイは虹石機関車への憧れが実って乗組員になることができた。配属となった車両は最も格安運賃で乗ることのできる「モーニング」。トーイは礼儀知らずさなどを室長助手で教育係のミゲール・ワイズマンによく叱られるが、ワイズマンの厳しさは機関車への愛情ゆえのことである。モーニングの室長はトーイのおば、パテンティ・ストランドが務めており、彼女は語学が堪能であるため、外国人観光客の案内も行う。車両は他に、「イブニング」や「アフタヌーン」がある。「虹石」は虹石機関車の動力として利用され、トーイの母親であるユーリィは虹石の研究所で所長を務め、研究に没頭している。 続編に「MR.APPLICANT」(「ゼロサムオンライン」にて連載)がある。
MR. MORNINGの評価
MR. MORNINGの感想
虹石機関車の話。
高山しのぶ先生のお話は本当に勉強になるし素晴らしいです。こちらのお話は、虹石という石で走る機関車とそれに関わる人たちの話です。主人公のトーイは虹石機関車に憧れてこの職場にやってきました。でも最初はその機関車の一番上等な場所で働きたいって思っていたのですが、配属された場所は一番安い車両でした。最初は不満に思って舐めた態度で職務を行っていたのですが、それを注意され諭され、どんな場所でも一等の働きを見せるワイズマンの姿に、そこで働き続けることを決意したのです。働くだけではなく、トーイからしたら「たくさんのお客さん」かもしれないが、お客さんからしたら「一人の従業員」なのだということに勉強させられました。そしてこの機関車と虹石、トーイ、トーイの母…軍の介入。全てが複雑に絡み始めて行くのでした。