リンドバーグの評価
リンドバーグの感想
大空に飛び立った少年の夢の続きが気になりすぎる
伝説の地エルドゥラがかっこよすぎる父さん、そんなに外の世界はいいところなの…?父親に対する尊敬はありながらも、命を落としてまで追いかけたいほどのものが外の世界にあるのだろうか…?ニットはそんなことを考えながら生きています。子どもながらに、父親への信頼もあっただろうし、それでいて自分や父親が嫌われることへの羞恥心みたいなものもある。そして、ただ生きて、死んで、を繰り返している気がするという漠然とした諦めのような気持ち。複雑な気持ちがこの言葉には込められているなーと感じましたね。空を飛ぶことは犯罪とされ、ただ王族に従い続けることを強要されている国エルドゥラ。辺境の地ではあるものの、民は家畜を育て、畑を耕し、お酒を造り、みなで協力して暮らしていた。まさかすでに伝説の地がスタートだったとは…一般的に、移動する島・国っていうのは、ラスボスのちょっと手前くらいにようやく会えるかどうかという超レアな...この感想を読む
こんなにおもしろいのに有名じゃないのがびっくり
夢の国からスタートする展開のおもしろさニットは外の世界に憧れる男の子。エルドゥラに生まれ育ち、そこで生きていく方法しか知らない彼は、長い間ずっと悩んでいた。父さんが外の世界を見てくるからと空へ飛び立ち、戻ってこれなくなって数年。なぜ父さんが反逆者だと言われなくてはならなかったのか。外の世界にある真実が何なのか。でもそれを知る由もなくここで自分は生きていくのか…?ニットが抱く気持ちは、とても複雑で、純粋で、少し悲しい思いだった。地上に生き、空に憧れてリンドバーグと共に空を飛ぶ者たちからすれば、エルドゥラは伝説の地。でもそこに生きていたのは、閉鎖的な王と、外を知ることすら許されない哀れな民だった。伝説の地には確かに財宝があり、地上の人間たちからすれば観たことのない世界が広がっていたかもしれない。でも必ずしも夢にまで見た場所が夢に描いたままの場所とは限らないのである。結局、民は家畜を育て、畑...この感想を読む