現代人よ見よ、最低ないい加減さと最高に自由な魂を持つヒデヨシの強さを。
作者のますむらひろしが長年描いているライフワークのような作品がアタゴオルシリーズで、この「ギルドマ」はそのサイドストーリーのような位置づけにあります。とてつもなくいい加減で強欲で最低だけど最高に自由な猫の「ヒデヨシ」が主人公です。ギルドマジャングルに起きた異変(それも世界が破滅するかもしれないような!)をヒデヨシが持ち前の自由な精神・生き方で解決するというか解決させる方向に進んじゃう、というお話です。ますむら漫画を読んでいると、常にそこに描かれているテーマの一つは「精神の自由さと強さ」だと感じます。アタゴオルシリーズもそうですが、ヒデヨシを描くことこそがライフワークになっていると思います。ギルドマでもヒデヨシの自由な様子が存分に描かれています。ヒデヨシの生き方や考えは捉えようによってはいい加減極まりない面があります。しかし、他人の考えや常識の枠組みに囚われないその自由な姿は、社会の規律...この感想を読む
5.05.0