誰も知らない〜子不語〜のあらすじ・作品解説
誰も知らない～子不語～（だれもしらない つぷぅゆう）は、夏達（かたつ／しゃあ・たあ）の漫画作品で、ウルトラジャンプ誌上にて2009年３月号から連載を開始、2010年8月号で終了、単行本として全3巻を刊行している。 今作品は、中国の精霊や仙人たちを題材にしたファンタジーストーリーで、両親とともに、田舎へ移住した9歳の少女・莫語（もう ゆう）の不思議な体験を描いている。 両親の都合で田舎の街に引っ越してきた莫語は、文化財の修復のために各地を転々としており、次に向かう街での生活もおそらくは1年で終わりだろうと考えていた。そんな街は明と清の時代に蚕で栄えた、今は寂れた町である。両親が隣近所に挨拶にいくため、留守番を任された莫語だったが、好奇心が優先し自宅を出て街の中を探検していると、黒尽くめの老婆たちが蚕の糸をひいている。 不思議に思い近づいた莫語は、薄暗く陽も当たらない場所なのに蒸し暑いと感じ、老婆たちにそのことを話すと、いきなり老婆たちが発火してしまう。恐ろしくなった莫語が目をつむり縮こまっていると、近所に住む沈兄さんに声をかけられ目を開いた。沈兄さんは、ここには誰も住んでいないというのだが。
