東京タワー オカンとボクと、時々、オトンの感想一覧
映画「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」についての感想が7件掲載中です。実際に映画を観たレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
母親の息子を思う気持ちが心に刺さる
リリー・フランキーさんが好きで小説が発売されてすぐに購入。本を読むだけでも感動でした。映画化されるということでキャストを見ると母親役が樹木希林さん。かなり期待していました。オカンの若い頃は娘の内田也哉子さんが演じているので歳を取っての樹木希林さんに違和感がないのもよかったです。オカンがガンになり、治療を受けるシーンは凄まじかったです。そしてオカンが死ぬまで息子のことをずっと気にしていたことなどが分かるシーンが多くて終始涙でした。その後、私の母も同じくガンに冒され闘病生活を続けました。最後は亡くなってしまいましたが、私の母も最期まで家族のことばかり考えていたので、このシーンとかぶっていました。この映画を観ると親を大切にしなくてはと思います。
樹木希林さんが凄いと思います。
樹木希林さんの演技が凄いです。抗がん剤投与されて吐いているシーンでは、胸が痛くて、涙がほろほろ出てきて、こんなに泣けるかというぐらい泣いてしまいました。こんなにも優しい気遣いが切ないって思いませんでした。自分は娘だけれども、母親がとても大切な存在で、特別な存在で…というのはよく分かります。だから切なかったです。時々出てくるオトンも良いけど、やっぱりどこまでもオカンとの物語です。小さな頃からの回顧録のような、オカンとの思い出の描写がどんどん切ない気持ちにさせていきます。そして心が温かいんです。きっと、オカンは幸せだったはずです。こんなにも息子が想ってくれていたんだから。
母への感謝の思い
リリー・フランキーさんの小説から、映画化やドラマ化がされ、当時かなりの話題作でしたよね☆この映画は涙なしには語れません!!本当すばらしい映画でした!!オカンは自分の人生を、自分の為ではなく、常に息子の“ボク”の為、沢山の愛情をかけて、いつも見守ってくれている姿は、多かれ少なかれ、誰も自分の母親を思い出し、そしてこの映画を見た後には感謝の気持ちでいっぱいになるはずです☆この映画を通じ、大切な両親が元気なうちからたくさん親子孝行したいなーと感じました。また、オカン役の樹木希林さんの若い頃を実の娘さんである内田也哉子さんが演じているのも何気に見所の一つではないかなと思います。
雰囲気の良い映画
見たあとも自分の生活の中でこの映画の続きが味わえるんじゃないかと思うぐらい自然で大げさな演出とかはないんですがこの映画にはそれが似合っていて何気ない生活を愛する事が出来るんじゃないかと思えるぐらいあたたかい映画でした映画としてはどうなんだろうか?といった点はありますが私は好きですオダギリジョーがいい味出していてそれを上回って樹木希林が濃い味をところどころに散りばめていく映画を見たあとはやっぱり母の事が気になったしその影で父の事もやっぱり気になりましたもっと感謝してる事を伝えなきゃいけないなって気づかされるきっかけになった映画でした。
誰もが「オカン」への愛情と感謝を思い出す
映画が公開されたころには予告編がかなり流れていたし、単発ドラマも連続ドラマもあった。原作もかなり有名で、本作は日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞した。だからストーリーを知っている人は多いと思う。けれど、知っていたとしても感動して涙してしまう作品。特別なことなど起こらない。それでもみんなどこかで持っている母親への愛情と感謝を思い出させてくれるから感動してしまう。中でも樹木希林さんの演技だったからそうなったのかなと思う。感動したシーンはたくさんあるけれど、DVDのパッケージにもなっている横断歩道を渡るシーンは秀逸。この作品の全てを詰め込まれたようなシーンは未だに心に残っている。
感動
泣ける映画ですかね。上京する主人公を駅まで送る母の姿。そして、電話で上京を促された母が、故郷を捨て再び息子と暮らすため東京駅へ向かうシーンに、息子の呟くような炭坑節が被さる場面は本当に素晴らしい!!また、時々、笑いをとるシーンが入るんですが、その間も絶妙のタイミングで、よく計算されています。話自体は、どこにもある母と子の話なんだけど、そこはかとなく日常が積み重ねられ、貧しくも活力に満ちた時代や自分自身の体験や記憶とつながり、思いが増幅します。樹木希林の演技には文句のつけどころがありませんが、抗ガン剤で苦しむ姿が、これまた鬼気迫る演技だったし、最後の場面も素晴らしかった。父親役は一貫して小林薫で名演技ですし、メイクアップもさることながら年代別に違う味を出していたのもよかった。主人公の恋人役の松たか子は、可もなく不可もなしかな。
内容は正直冒頭で読めてしまいましたが…主題歌は最高
スカイツリーができた今でも、やはり何か魅かれるものがある東京タワー。それは今も昔も同じ東京タワーを見ているんだなと実感できる映画。空は同じみたいな。映画前半はリリー・フランキーさんの少年時代と、オダギリジョーさんが演じる今とをザッピングしながら進んでいくのですが、正直その演出があまり上手くなく戸惑い事もありました。ただ、お母さん役の樹木希林さんの若い頃を実の娘の内田也哉子さんが演じていているので、あまりにも似すぎていてそれに救われた感があります。内容は想像どおり始めは堕落しきった主人公が徐々に成功を収めていく。しかし、おかんは病に倒れて亡くなってしまうという一連の展開が冒頭から分かってしまうので、感動はできませんでした。ただ最後に流れる福山雅治さんが歌う主題歌「東京」は映画にぴったり合っていて、そこで不覚にも泣いてしまいました。あの主題歌は最高に合っています。