ガチ泣き覚悟『星守る犬』
オープニングのインパクトにやられたこの本を買った理由を覚えていません。購入したのは映画化されるずっと、ずっと前。おそらく初版平置き直後だと思います。一面に広がるひまわりを描いた表紙がきれいだなと思ったのか、その中で首をちょっと傾げた犬(ハッピー)がかわいいなと思ったのか。何となく、気分的な問題ですがマンガで泣くの、嫌なんですよね。だからこんなに泣かされる本だと知っていたら、多分買わなかったでしょう。なのに、なぜか買ってしまった。手に取って背表紙も見ただろうし、帯のコメントも読んだだろうに。不思議な出会いをした作品です。開いてすぐのインパクトが強いですね。ボロボロになった廃車、その中にあった男性の遺体とその遺体に寄り添うような犬の死骸を、たくさんのトンボが飛び交う草むらで警察官たちが発見するシーンからスタートしますが、表紙とのギャップが大きくて、ガツンときました。しかも、この見開きページ...この感想を読む
3.03.0
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