ALWAYS 三丁目の夕日の感想一覧
映画「ALWAYS 三丁目の夕日」についての感想が6件掲載中です。実際に映画を観たレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
レトロ
まず映画のポスターを見たときに、心惹かれてしまった。よく昭和の映画館などに飾られているあのレトロなポスターを思わせるかのような風合い。たまらなく愛しくなってしまう。映画自体も、昭和を体験していない私であるが、昭和の人が一生懸命生きていた様を疑似体験できるようなものになっている。登場するキャラクターたちにも注目である。特に自分は売れない作家の茶川が好きである。本に囲まれた部屋・タバコの煙のあふれる部屋、ぼさぼさ髪と眼鏡。そういったことを想像するだけでわくわくした。吉岡秀隆のなよっとした雰囲気がまた味のある売れない作家を表現している。登場人物にも注目してみてもらいたい一本である。
心温まるノスタルジー。
昭和33年、日本の経済が発展し、人々の生活が大きく変化した時代。東京の下町に生きる人々の暮らしを描いた作品。まだ戦争のなごりもあるけれど、人々が明るく希望に満ちていた時代を、温かく描いている作品です。今の日本にはなくなってしまった、近所の人たちとおしゃべりして親しく付き合い、みんなで白黒テレビを見るような光景が懐かしいからこそ、この映画が受け入れられたのでは、と思います。主演している俳優さんたちが、みんな人情味溢れる演技で素晴らしいです。親子の付き合い方とか、この時代ならではのものだけれど、それがとても大事なもののような気がします。懐かしさと温かさ、そして切なさも感じさせる良い作品です。
どんな世代でも一緒に見て楽しめる
自宅でDVDを見ていたら、いつの間にか家族が集まってかなり盛り上がった作品。特に父はかなり興奮しており、「これ、ウチにもあった!」と。映画の舞台と同じように電車道から一本入った商店街で暮らしていた父にとっては、幼い時の記憶とほぼ同じ世界が広がっていたことが感動だった様子。その時代を知らない私にとっても、引き込まれる作品だった。やはりそれは見ていて安心できる程の役者さんたちが、しっかりと作り込まれた人間関係の中で生き生きとしていたから。特に茶川と淳之介の関係は、分かっていても感動してしまう。ともすれば、親子三世代でも感動して楽しめる貴重な作品。
須賀健太君が可愛らしいです。
この作品は何度も観ました。須賀健太君が、まだ可愛らしかった頃ですね。すごく良い演技で、絶対泣いてしまいます。堀北真希さんの六ちゃんも好きで、腐ったシュークリーム食べてお腹壊すシーンで、いつも可愛いなぁと思います。この『ALWAYS三丁目の夕日』は、役者さんの演技が上手で、役どころもぴったり合っていて、とても観やすい作品です。二十歳過ぎてから親と一緒にテレビで、映画をじっくり観たのはこの作品くらいです。父親と感想を言い合いながら観て、楽しかったです。良い思い出です。昭和33年の日本が、本当にこんな雰囲気だったのかは、わからないですが、私は好きです。
いいですね、昭和の日本
ほのぼのする映画ですよね。家族の温かさが心に染みます。茶川と淳之介の絆が次第に深まっていくところ、六子がお嫁に行く挨拶をするシーン。カラーテレビがきたとなりの家にヤキモチをやくところ。なんだか、その時代に生きていたかのような気持ちになる。昔のお父さんたちって、いや男のひとってなんであんなに不器用で照れ屋なんでしょうね。しかも頑固(笑)またそこが日本人男性のいいところなのかもしれませんが。近所と助け合いながら生きていく、戦後の日本だからこそ余計にそういう時代だったのかもしれませんが羨ましい時代だなって思います。日本ってすてきだなーって改まりました。
古き良き時代
昭和30十年代の古き良き時代の話です。近所の人がみんな温かく、助け合って生きている雰囲気が大好きです。集団就職列車はうわさにはきいていたけれど、こんなカンジだったのかぁ。と冒頭から少し涙ぐんでしまいました。六ちゃんと自動車工場の人たちの関係、一平と淳之介、茶川と淳之介、茶川とヒロミ。それぞれの関係性がすごくいいのですが、中でも茶川と淳之介が本当の親子のようになっていく様がとても感動的です。欲を言えば、茶川とヒロミは幸せになってほしかったです。D51の主題歌も映画の雰囲気に合っていてgood!D51は元気!元気!っていう曲のイメージしかなかったので、意外性があったのもよかったです。