グッバイ、レーニン!の評価
グッバイ、レーニン!の感想
西ドイツ東ドイツ
スパイや秘密警察で自由のなかった東ドイツも、そこに住む人々はやはり東ドイツが好きだったのだろうし、無くなって悲しかった人もいるんだろうなと思います。ゴリゴリの社会主義者で、心臓発作によるこん睡状態を脱したばかりの母親が「目が醒めたら東ドイツがなくなった」なんて知ったら即死んでしまいかねないので、必死に東ドイツがあるように振舞います。コメディだけど結構重い、でもそれをムダに涙を誘わず、さらっと軽快に描くのは、ドイツ映画の特色です。とてもセンスがいいですね。そしてダニエル・ブリュールの好演が光ります。東ドイツに関するドイツ映画は、ノスタルジックな雰囲気があるので大好きです。