ファイナル・デスティネーションの感想一覧
映画「ファイナル・デスティネーション」についての感想が5件掲載中です。実際に映画を観たレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
逃れられない死の恐怖
ホラー映画もいろんなのを観てきましたが、やっぱりこのシリーズは独特な存在感がありますね。特にこの1作目は話も丁寧に進行していき、日常のなかに潜む死の恐怖をリアルな感じで表現しています。乗るはずだった飛行機からあえて降りて、その後の飛行機事故を回避した主人公たちですが、このシリーズはここからが本番、まるで世界がバランスを保とうとするかのように「死」そのものが、死ぬはずだった主人公たちを襲ってきます。ストーリーはそんな感じなのですが、自分はこの映画を観てから、ちょっと日常でも些細なことから変なケガなどしないように気をつけるようになりましたね。そういう目で見てみると、なるほど、普段の生活のなかにもいろいろ危険は潜んでいるもんだなぁと思いました。
ピタゴラスイッチ♪
思わず人が死ぬたびに、そう心の中で口ずさみたくなる人気シリーズ第一弾。幸運にも死の運命を免れた7人の人間が、その後襲いくる、終わる事のない死の運命に必死に立ち向かおうとするホラーサスペンス。通常のホラーってのは、人を殺しにくる敵ってのが明確に描かれているものですが、今作では、死の運命そのものという、存在自体はとても曖昧なものが敵として立ちはだかります。ほんともう、これって考えると絶望以外なにものでもないと思うのですが、死に方に、順番や法則性がある事に気付きうまく死の運命に抗う主人公達。この死の法則や死に方ですが、今作はシリーズ一作目だけあり、とても丁寧な作りになっていて好感が持てます。なにより、その死に方の緩急が素晴らしい。同級生の一人がバスに轢かれてしまうシーンがあるのですが、そこに至るまでの流れや展開から思いもよらない勢いがあり、この作品一番の見所と言ってもいいシーンになっていると...この感想を読む
面白い
面白い映画ですかね。幸運によって死を回避しても、一度死のリストに載ってしまったものはそれから逃れることは出来ないのか?殺人鬼やモンスターが襲ってくる映画は数あれど、この作品のコンセプトは「死」そのものが襲ってくる恐ろしさ。そのコンセプトもさることながら映像もなかなかに迫力がある作品です。ただ、登場人物たちは迫りくる死に恐怖していますが、観ている方にはあまり恐怖が伝わってこないのが残念。 個人的には、ちょっぴり死の場面が数的に少なかったかな?と思う点と、途中から「どのようにして死ぬのか」が予想できてしまう死のシーンがあった点、死ぬまでをもったいぶりすぎているシーンがあった点などが、消化不良な感じがしました。
未来が見える・・・
主人公の高校生アレックスは修学旅行中。しかし、飛行機に乗り込み自分の席にいると、女の子たちが席を変わってほしいという。その通りにし、変わった席につくといよいよ飛行機は旅へ・・・しかし、飛び立った直後、いきなり飛行機が爆発!自分も炎に包まれる!と思ったら目が覚めた。なんだ、夢かと一安心。実際にはまだ飛行機は離陸しておらず、自分は本来の席に座っている。よかった、と思ったのもつかの間、さっきと同じように女の子たちが席を譲ってと話しかけてくる・・夢で観たようにこのまま行けば死んでしまうと思った主人公はこの飛行機は爆発する!と暴れだす。そのため、それに逆上したクラスメート含め友人たち数人、先生一人が乗車を諦め次の飛行機に乗ることに。嘘つきよばわりされたアレックスですが、その飛行機が飛び立った直後本当に爆発していまう。本当に死が見えていた・・・というところから始まる物語。そのため、主人公は目を付け...この感想を読む
どっちに転んでも悪いことは起きる 情けない選択
予知夢というのはホントかなってふっと思う。主人公のアレックスは修学旅行に行くのだが、その以前に飛行機が爆発する夢をみる。始めは笑って夢だと馬鹿にしていたアレックスは飛行機に乗り込んだ時点で明確に仔細が同じだと、のっちゃってから機内から逃げ出す。ボーディングパス貰って、ゲートをくぐってからどうやって、飛行場に戻れるのだろうか、実際には可能なのだろうが、そうそう乗り込んでから退出すると言うのは聞かない話しだ。で、その飛行場に戻った級友と先生は、めでたしめでたしでエンドにはなら無い。安心できない、いったい誰についている運が、事故に巻き込まれるのだろうかと、原因探しをしなくてはいけなくなる。どっちに転んでも悪いことから逃げられないというダブルバインドの逃げ場の無い映画の主人公が高校生というのも納得。