スリーピー・ホロウの感想一覧
映画「スリーピー・ホロウ」についての感想が5件掲載中です。実際に映画を観たレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
幻想的でダークでファンタジックなティム・バートンワールド全開のゴシック・ホラーの大傑作「スリーピー・ホロウ」
この映画「スリーピー・ホロウ」は、幻想的でダークでファンタジックなティム・バートンワールド全開のゴシック・ホラーの大傑作だ。 とにかく、幻想的でダークでファンタジックなティム・バートンワールドに魅せられる素敵な映画です。 この「スリーピー・ホロウ」は、ワシントン・アーヴィング原作の「スリーピー・ホローの伝説」の映画化作品で、ティム・バートンが当時、「シザー・ハンズ」、「エド・ウッド」に引き続き、盟友のジョニー・デップとタッグを組んだゴシック・ホラーです。 ジョニー・デップはティム・バートン監督の思わずニヤリとしてしまう、ちょっとばかりズレたユーモアと余程、相性が合うのだと思います。 実際この映画を観てみると、シリアスでありながら、どこかピントのずれている主人公のキャラクターは、もうデップ以外には考えられません。 デップも共演のクリスティーナ・リッチも一応、美男美女の部類に入るとは思いますが、...この感想を読む
首なし騎士の都市伝説。
首なし死体が発見されたというスリーピー・ホロウの村に、ジョニー・デップ演じる刑事イカボット・クレーンがやってくる。地主の娘カトリーナと共に真相を追うイカボットだが・・・アメリカの有名な都市伝説・スリーピー・ホロウの伝説をモデルにしています。オカルトですが、映像が美しいので気持ち悪さはあまり感じません。むしろ、ティム・バートン監督独特の色彩豊かな画面がとにかく美しいです。夜の森や、淡い色の衣裳をまとった人物たち、特に劇中内でよく使われる黒・赤・白が意味深で印象的です。主演のジョニー・デップが神経質な刑事を上手く演じていて面白いです。彼はこういう癖のある役柄が本当に似合います!ストーリーは割と二転三転していきますが、展開の早いミステリーとして楽しめます。色々な部分で見応えのある作品です。
映画化された民間伝承
とある村で首の無い騎士が人を殺して回っているとの知らせを受けて、警察の主人公が調査に赴き、真相を探っていくというストーリーです。個人的には新鮮ですが、アメリカでは学校の読本などにも載ってるメジャーな話だそうです。この映画で印象に残ったのは開拓地時代のアメリカの異国情緒です。またヨーロッパ的な部分が残っている点も魅力で、ヒロインの白いドレス姿なども美しく、伝統的な味わいがあって好きでした。アメリカ映画には珍しい情緒を感じられます。首無し騎士の真実を突き止めていく過程や実際の騎士の場面も迫力あってホラーに通じるものがあります。スケールの大きい大作というわけではありませんが、映像にも雰囲気があるし、好きな一作です。
う~ん…。
個人的に好きな映画ですかね。ニューヨークで科学的捜査を主張して横暴な検察界から最後通牒として村の3件の連続首切り事件を捜査しに来た主人公は、伝説の騎士の亡霊に出会います。無敵の亡霊が相手なのでせっかくの科学的捜査もあまり役に立たず、論理によって亡霊を操る人を突き止めることへと趣向は変わって行きます。う~ん、ストーリーがちょっと破綻しているというか、辻褄があわないというか、筋を通そうとしていないというか・・。まあ、ホラーだからそれでもいいんですかね。ミステリアスな部分とホラーな部分とがうまくかみあってないように思いました。ちょっぴりホラーよりに予想をしている人なら期待を裏切られることは無いでしょう。
首なし兵士が走り回る ナゼダ
スリーピー・ホロウの都市伝説からインスパイヤされたワシントン・アーヴィングの小説「スリーピー・ホロウの伝説」を元にティム・バートンが幻想的な世界を描き出した。ジョニーデップの演技が光る作品、生真面目な顔をしてコミカルで、且つミステリアスなストーリーの展開が渋い輝きを放つ。舞台は独立戦争の後、いまだヨーロッパの色が強くある時代。ドイツ人傭兵が首なし兵士になってそこらあたりを歩き回ると言う伝説が迷信ぶかい村の人に恐がられている。これはアーミッシュの集落があることを思えば、この話はよく理解できる。好きなスタイルで信じることを拒否されたプロテスタントが移り住んだアメリカで存在できるストーリー。