ブレア・ウィッチ・プロジェクトの感想一覧
映画「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」についての感想が7件掲載中です。実際に映画を観たレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
話題になった映画でした
この映画が、フェイクドキュメンタリーの先駆けだったのでしょうか。ずいぶん話題になったのでレンタルで見ました。ハンディカムで撮影されたとか、斬新なアイディアではあったと思いますが、ちょっとアイディア勝負に走りすぎた感がある気はします。斬新だけど、見ていて面白いとはあまり思いませんでした。あちこちで言われるほど、カメラの手ブレで気分が悪くなるとかそんなことはありませんでしたが、それほど怖くもなかったし、言われるほどではなかったなと思います。多分、映画を全部観るより、ジャケットの方が一目見て怖いです。見たくなる映画と言うより、自分たちも撮ってみたいと思わせてくれるような映画だったかもしれませんね。これ、自分でも撮れるかも、ってちょっと思った時期もありました。
アイデアがよかった。
ドキュメンタリー風につくられた作品として、とてもよくできていると思います。何より、ホラー映画としてのアイデアが面白かったです。しばらくは、映画として制作されたものだよな、リアルじゃないよなと思ってしまったほどいい仕上がりになっていると思います。この作品から、ホラー映画でドキュメンタリー風な作り方が流行ってきたように思います。(以前にもあったかもしれませんが)それくらい印象的な演出だったのでしょう。物語敵にはあんまり筋がないというか、登場人物がけんかを始めるところでは、「私ならひっぱたいてる。」と思ったほどイライラしましたが、それくらい引き込まれてしまったということだろうと思います。
ネタバレ注意
魔女伝説をテーマにしたドキュメンタリー映画の撮影のため森に入っていった学生3人が消息を絶ち、それから1年後に彼らが撮影したと思われる映像が発見される。これらの映像を編集し再構成したものが、この映画として使われています。という、設定で展開されていくいわゆるモキュメンタリー映画というやつの一つなのですが、この映画は、実際に話題になった当時観たかどうかで評価が大きくかわるものとなります。発表当時は、かなりの情報統制がなされていたようで、カンヌだかの賞を取った後にも、撮影者不在を貫いていたくらいの徹底ぶりでした。映画単体ではなく、宣伝の手法も一つに合わさった傑作と言えるのではないでしょうか。低予算ながらも大成功したことによって、随分とここからモキュメンタリー系が増えていったようにも感じますが、基本的に映像が悪く手振れのひどいこの手の映画は映像作品としては歓迎したくはないですね。この感想を読む
私は結構好きでした!
こういうドキュメンタリー調の映画の先がけで、すごく話題になりましたよね。 私も、その波に乗って観に行きましたが、色々言われて賛否両論の中、私個人としては、結構普通に面白くて楽しめました。 確かにリアル感が伝わるし、敵が見えない中あれだけ恐怖を演出できるのもすごいなって思います。でも、最後は恐怖の正体が見えてほしいと思うのはわがままでしょうか(笑) わからないまま終わるって、何となくモヤモヤするんですよね。 演出は、魔女の呪いみたいなものが怖かったのでよかったと思うので、あとは最後の最後の盛り上げが惜しかったというところでしょうか。 ドキュメンタリー調だから、仕方ないっちゃ仕方ないのですが、そこはさ、こだわりすぎず観客のこと考えて落ちつけようよとも思いました。 この映画の続きが何作か出るのですが、2の次も何かあって観たんですよね。 そっちもまあまあ面白かったです。 こういう映画の先駆けの挑...この感想を読む
こんなに時間の無駄だと思った映画は初めてです
個人的にPOV方式モキュメントは嫌いなのですが、友人が面白いっていうので観てみました。結論から言えばやっぱり最低映画。学生映画に付き合ってる暇なんかない。時間の無駄。『パラノーマル・アクティビティ』、『REC』、『クローバー・フィールド』と並んでひどい。どこか面白いシーン1つでもあった?外国人のジョーダンにも付き合えないし。興味のない話ばっかだし、うさんくさいし、てかあんな風に喧嘩しないだろ。地図のくだり引っ張りすぎ。くだらない。リアルにしようとしすぎて逆にリアルじゃない。しかも怖くもないし、雰囲気もない。アメリカだからこんな奇妙な目に合うわけないとか、どんな理屈だし。そしてこのオチ。いいかげんにしてください。低予算は偉いわけでもなんでもない。ただ制作側がお金ないだけ。お客様目線になってください。もうどうでもいい。レビューする時間すら無駄。次観る人があまりにもかわいそうなので、低評価にしました。この感想を読む
リアル感のある新しいホラー
ホラー映画といえばそれなりに定形が出来上がってる気がします。特にアメリカ映画はそうです。しかしこの一作は新鮮でした。話によると、事前のウェブサイトを含めた宣伝も本当のドキュメンタリーに思わせるようなつくりであったそうで、かなり凝っています。ハンディカメラを女性や操って、伝説の魔女のいわくがある場所を探検するのですが、普通のカメラや特殊効果、大げさな音響もなくてもそれなりにのめり込めると理解できました。出演してる俳優らの演技力と、練られた脚本、地元のいかにもありそうな伝説を下敷きにしていることが効果をあげているのだと思います。最後の謎めいた決着をつけない結末も、恐ろしさを感じさせ、本当にあったことなのかと本気で信じそうになる出来でした。
低予算、リアリティホラーの傑作。
魔女伝説、噂の真実を確かめる。そんなたわいもない設定、あくまで、ただの擬似的なドキュメンタリー風の作品である。そんなことは、鑑賞者の誰しもが分かっているはずなのだ。必要最低限の少人数アクトレス、見るからに低予算。しかしながら、気がつけば、いつの間にか観る側を、恐怖の世界へと引きずり込んでいるのである。なぜ、これほどまでの恐怖を作り出す事が出来るのだろうか?劇中、終始徹底して行ったハンドカメラによる、主人公からの視点。絶妙な音響効果。CGを始めとした、本来あるべき幾つもの掟を破り、あくまで独自路線を走り抜けた結果、最高の擬似的なリアリティーと独特な世界観を生み出すことに成功したのだろう。数々の名作ホラーと肩を並べる作品といっても決して過言ではない。