遊びの時間は終らないの評価
遊びの時間は終らないについての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に映画を観たレビュアーによる評価が1件掲載中です。
各項目の評価分布
遊びの時間は終らないの感想
面白い映画、という点にかけては百点満点
幻の原作小説新潮の新人賞は、1983年~1992年の間、井上ひさし、筒井康隆の二人だけで選考するという異例の体制を組みました。この間、受賞作は6回しか出ていません。コンスタントに活躍する作家は一人も出ませんでした。将来性無視で作品の面白さに徹して選んだともいえます。中でも最も異色の存在が作品集「木村家の人びと」を出版し、収録3編のうち2つが映画化、1つがTVドラマ化されながら、その1冊で消えた谷俊彦。そして、この受賞作短編「遊びの時間は終わらない」のみで消えた都井邦彦でしょう。当然単行本化はされませんでしたが、北村薫が自身のアンソロジー『謎のギャラリー 謎の部屋』に収録、この映画化も含めて激賞しています。なお、本作以外に韓国でも映画化され、別にテレビドラマもあります。短い間に3回も映像化された、抜群に面白い物語です。話は比較的単純です。アイディアマン気取りの警察署長が「リアルな防犯訓練」を企画。細かいシ...この感想を読む