細雪の評価
細雪についての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に映画を観たレビュアーによる評価が2件掲載中です。
各項目の評価分布
細雪の感想
市川崑の細雪
映像表現がさすがである始まりから映像に魅せられる。女優達の顔アップからしかも、カットの切り替えの早さにドキドキさせられた。昭和初期という昔を舞台にした、作品自体も古いものだからと高を括って構えていたのもあり、目を一気に覚ませるものであった。4人の女優は皆美しく、気迫があるので、安定的なバストショットではなく、顔アップにされるとその女優たちの魅力はさらに引き立つ。しかも、セリフの掛け合いを超えるぐらいのカットの切り替えの早さは、女優達の芝居の掛け合いの強さをさらに助長させる。こうして短い冒頭のシーンだけで、これからまさにこの女4人の物語が始まるのだとしかと印象付けられるわけである。また、貞之助が雪子の口元についてセリフで触れるところもあり、そのセリフに繋ぐために顔アップのカットを重ねてきたのではないかと思うと、さらに感心する。女の口元を映すと、ああも色っぽいのかと、市川崑監督の女を捉える...この感想を読む