エネミー・オブ・アメリカの評価
エネミー・オブ・アメリカについての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に映画を観たレビュアーによる評価が1件掲載中です。
各項目の評価分布
エネミー・オブ・アメリカの感想
普通に監視されている社会はすぐそこに
人気俳優ウィル・スミスが挑む社会派サスペンスです。この映画では盗聴やGPSは当然だという社会はすぐそこまで来ているし、人間はそれを受け入れざるを得ないという危険なメッセージを孕んでいます。この映画は1999年に公開されましたが、2013年の今、スマートフォンのアプリに自分の彼氏がいつどこで何をしているのかを探る恐ろしいアプリがあります。それまではスパイ映画の世界にしか盗聴や追跡が可能ではありませんでしたが、現在日本でも繁華街には高性能の防犯カメラが電柱に取り付けられています。一見すると街頭のようなので防犯カメラとは誰も気づきません。防犯カメラの性能が上がったことで検挙率は上がったものの、犯罪そのものをなくす社会ではなくなってしまった気がします。情報と監視の社会で人間が生きるのは、時代の流れで仕方がないものなのだろうかと考えずにはいられない作品です。