デビルの感想一覧
映画「デビル」についての感想が8件掲載中です。実際に映画を観たレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
原案ナイト・シャマランのシチュエーションホラー
昔 お袋から 地上にいる悪魔の話を聞いた悪魔は時に 人の姿で現れ 罪人を罰し 魂を奪うという選んだ罪人を集め 彼らの中に紛れて 罰するのだとかそんなの迷信だと思ってたお袋の話は いつも同じ自殺騒ぎが 悪魔の訪れを告げるそして罪人の死で 幕を閉じるんだ罪なき者も必ず死ぬ助けようと首を突っ込むからだ悪魔は邪魔を好まないこの冒頭のセリフだけで、映画すべての内容が分かります。シチュエーションホラーは人間の精神的な弱さが明るみに出るから面白いのに、「悪魔」という存在で片付けてしまうのはいただけない。まあ、そしたらこの作品を全否定してしまうのですが。にしても宗教の違いって面白いですね。エレベーターで起きたことを、「悪魔の招集」なんて日本で言ったら、完全にキチガイ扱いされますよ。てかあれだけいいビルのくせにエレベーター点検してないし、そもそもエレベーター会社倒産してるとか。無理にそんな設定にしなくて...この感想を読む
大物俳優が画面にいる揃っているだけ
ハリソン・フォードとブラッド・ピットの共演作。平和に過ごしていた警察官とIRAのテロリストがひとつ屋根の下にいる。この二人の共演だけでも満足しそうだが、テーマは日本に馴染みがないIRAの問題。一応はサスペンスであるが、それらしい演出が薄く、だからと言ってアクションがあるワケでもない。IRA問題を知るにはちょうどいい機会かもしれないが、あまりにも演出が悪く、途中から寝てしまう人もいるだろう。それぐらい退屈な内容で、ブラッド・ピットはなんとか面白くしようと立ち回るも、それすらフォローにもならないぐらい面白味に欠ける。ハリソン・フォードも温い演技で緊張感に欠けるし、本作最大の楽しみは二人の共演だけと言える残念な作品でした。
ブラッド・ピットとハリソン・フォードの名演
子供の頃に、政府に父親を殺され、IRAという組織の仲間といきてきたフランシス。偽名でアメリカに潜伏する際、彼に地下室を貸した警官トム。トムは正義をそのまま人間にしたような人。よき父親であり、よき妻であり、よき警官である。それに対してフランシスは、政府への攻撃のためなら、誰でも殺す。そんな彼にとって、クリスチャンであるトムの家族はぬるく、かつ美しく見えたのだと思う。実際に、親を殺されたり、仲間を殺されたりして、それでも神のご加護を、だけで済ませられるのか、と涙ながらに言うシーンは息を飲んだ。「アメリカの話じゃない、アイルランドでの話なんだ」というセリフには、「もしアメリカに生まれていたらこんなふうにはならなかった」という気持ちがこめられてるように感じた。
眼からウロコ、デビルは神様大好きな人しか見えないよー
M・ナイト・シャマラン製作で原案の超自然スリラー3部作「The Night Chronicles project」の一番目、次は何が出てくるでしょうか。実にワクワクドキドキで楽しんで待つ甲斐があります。彼はスペインの大評判の「REC」をハリウッドでリメイクしました。エレベーターに閉じ込められた数人の中に悪魔が入ってる、閉じ込められた時、次々と殺されていく善良な人々、と言うお話。悪魔が出てくるお話なのですが、悪魔は神を肯定していない場合、実は影響でないのです。ゆえにキリスト経信者は異教徒と言うこ言葉が在るわけです。神は人間が認めないと存在はできません、ゆえに人間が神を受け入れていない場合、悪魔は出番が無いのです。こわいぞこわいぞ映画には宗教の基礎知識みたいなのが無いと、真面目に恐がってもらえないものなのです。
デビルにビビル
エレベーターって怖いですよね、自分は子供の頃からあの狭い空間がちょっと苦手です。今作は、そんな狭い空間に乗り合わせた5人の男女を、様々な怪異が襲うというソリッドシチュエーションホラーです。観終わった後に知った事なのですけど、この作品の原案・制作は「シックスセンス」や「サイン」でおなじみのM・ナイト・シャマランだそうで、なんでも、監督ではなくプロデューサーとして映画に携わった一本目がこの「デビル」なんだとか。まあ言われたところで、そこまでコアな映画通ではないので、「なるほど!彼らしい作品だね!」なんて言葉も出てきやしないのですけど。私の知る限りのM・ナイト・シャマラン作品は、最後に大きなどんでん返しを持ってくるイメージがとても強いので、そういう意味ではこの映画は彼らしくはないのかな?とは思います。どんでん返しがないと言ってしまうと、また語弊があるんですけど、そのあたりはご自分の目で直接お確か...この感想を読む
確かにパッとしないですね
キャストはいいのに内容がぱっとしないのはなぜでしょう、あまり無いように興味の湧くような進行ではないので何がなんだかで展開していってこのデビルという名前とあまり関係のない内容になっていると思います。主人公は父親をイギリス人に殺され、IRAの活動家となりは、スティンガーミサイルを手に入れるためにの偽名でニューヨークに入国。隠し持っている大金を盗み出そうと部下をの家に侵入させ、その後はすったもんだの逃走劇、逃げて逃げて、の連続で最終的には捕まってしまいます。なんだかこのオチのなさが見ていて飽きる。名前からして話題作っぽいですが、つまらない映画でした。何がなんがたわかりませんでした。
俳優のむだ遣い
ブラッド・ピットとハリソン・フォードを贅沢に出演させながら、こんな作品にしてしまうなんてもったいない映画だと思いました。二人の人物をもっと掘り下げて、人間模様にスポットを当ててほしかったなぁと思います。事件の進み方がだらだらとしていて、登場人物の描写もあっさりと浅いので、人間的な魅力をどちらにも感じにくく、感情移入ができないため、退屈に感じがちでした。ラストの結末もだいたい想像がつき、それ以上のものにはならなかったのも残念に思いました。テーマが重いだけにきっちりと描けば話題作になったと思うのに、むしろ、問題になるのを避けたかったのかな?と思うほど、あとに何も残らない感じで物足りなさが残りました。
エレベーターの中で起こる事件を描いたもの。
高層ビルのエレベーターが止まってしまいその密室で起こる事件を描いたホラー系映画。しかし、そこに乗り合わせた人物は選ばれた人々ですべて悪魔が仕向けたこと。悪魔による制裁が入ります。それぞれ、罪を持っている、それを自覚して自分と向きあわなければ助からない。結局、あの警官と最後に残った人物が関係があった・・・のはこじつけ感があった。あとは、最初の自殺について触れられていないのが気になった。しかし、個室の中での演出がとても良く、そこそこ怖かったです。しかし、最初のほうはみんな自分勝手な振る舞いをしていてイライラしてしまいます。そこからの恐怖も狙ったのかな?