イヴの総てのあらすじ・作品解説
『イヴの総て』は、1950年にアメリカで制作された映画である。ブロードウェイの裏側を見事に描ききり、1950年度のアカデミー賞を6部門で受賞するなど非常に高い評価を受けている。名優たちの火花散らす熱演も見どころの一つである。 アメリカ演劇界最高の栄誉であるセイラ・シドンス賞が、新進女優であるイヴに与えられた。満場の拍手のなかで、イヴの本性を知る人たちだけは、複雑な表情で彼女の受賞を見守るのだった…。田舎出身の女優志望のイヴは、ブロードウェイの大女優のマーゴの付き人となる。マーゴは自分の大ファンだというイヴを目をかけていたが、イヴは批評家やマーゴの周りにいる人々に取り入ってゆく。ある日、出演するはずの舞台に間に合わなかったマーゴの代役として出演するチャンスをつかみ、イヴは批評家たちから絶賛される。これをきっかけに、劇作家や有名批評家に巧く取り入り、世話になったマーゴまでもを踏み台にしてスター女優へのし上がったのだった。という物語である。