藤子不二雄Aブラックユーモア短篇集の評価
藤子不二雄Aブラックユーモア短篇集の感想
これこそ本当の藤子不二雄が堪能できる
藤子不二雄Aの作品の特徴この藤子不二雄Aブラックユーモア短篇集とは、私が中学生の時に初めてであった。これまで藤子不二雄と言えば前述したとおり子供向けのマンガ、という印象だったが、その印象を一変させるかつ、これまでドラゴンボールやキン肉マンなどの普通の少年雑誌に連載されているマンガしかマンガを読んだことなかった私にとっては、頭をハンマーで殴られたような衝撃を受けた。マンガとしては短編らしく十数ページで完結するものが殆どだが、そのわずかなページ数の間にこれほど魂を握られるような思いをさせられたことはなかったからだ。読んだ後にくる表現できないほどのモヤモヤした気持ちの悪い感情は、今まで読んできたマンガでは味わえない感触だった。暗い主人公の心理状態まず藤子不二雄Aブラックユーモアの一番の特徴として、主人公が大人しく、暗い性格であることが多い。その暗い主人公は、作中で派手なセリフなどは吐かないが、内...この感想を読む