それでいい。のあらすじ・作品解説
それでいい。は、2002年より週刊ヤングジャンプで掲載された、佐藤久文原作の全二巻完結の日本の漫画である。 一話4ページというとても短いストーリーからなる、とてもユニークな形態をとっている作品で、一巻全28本のストーリーからなる短編集である。しかし、その4ページという短さに反して、とてもするどい人物描写や奥の深い内容が高い評価を得た漫画でもある。28本の物語の登場人物は全て異なっており、中学生、大学生、野球少年、OL、郵便局員やリストラされた父親、バレー選手などと様々な主人公が登場している。そして一人ひとり独特の世界観を持っており、一話4ページとは思えないほどの物語りを織り成していく。この漫画のコンセプトは、日常の中にこそ、大切なものはあるということで、普段忘れてしまいがちな人と人とのつながりや温かさなどが本編の中で描かれている。非常に優しく温かい視点で人々の感情の動きが描かれているため、さわやかな読後感を得られる作品である。