宝島のあらすじ・作品解説
「宝島」はスティーブンス原作の海洋冒険小説のアニメ化作品である。 1978~1979年に日本テレビ系列で放映(全26話)。日本国外ではEU、中東、南アフリカなどでも放映された。 イギリスの港町で暮らしていた13歳の少年ジムが宝島を目指す冒険に旅立ち、大人へと成長していく姿を描いた物語である。 演出は「エースを狙え」等を手がけた出崎統。原作では敵役であるジョン・シルバーや端役のグレーを「魅力的な大人の男」として重要なキャラクターに描くなど、独自の解釈を加えた形で映像化している。 作画は「あしたのジョー」から出崎とコンビを組んでいる杉野昭夫が担当し、ハーモニー(作画と背景の共同作業による表現技法)などを用いた独特の劇画調の映像を作り上げている。音楽は羽田健太郎が担当。本作品が彼の劇伴作曲家デビューとなった。なお1987年にはTV版を編集した劇場版が公開、その後1992年には本編の後日談として、成人したジムとシルバーの行方を描いた短編「夕凪と呼ばれた男」がOVAとして製作された。