花咲くいろはの感想一覧
アニメ「花咲くいろは」についての感想が4件掲載中です。実際にアニメを観たレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
物語とともにキャラクターも成長している作品
「私、輝きたいんです!」輝きたいとはどういうことか?主人公である松前緒花は、第一話の段階では「ちょっと冷めていながらも夢見がちな少女」という評価になりましょうか。ドラマチックな展開や人生を夢見ていながらも、「なんだかんだ手堅い」と自己評価しているように、ちょっと現実に冷めているような、現代には珍しくない高校生です。しかし、突然の出来事によって喜翠荘へ見習い中居として勤務し始めますが、やる気は空回りするばかり、そんな状況で、売れない小説家、次郎丸太郎とのやりとりの中で、「私、輝きたいんです!」という自分の意思に辿り着きます。この作品のテーマともなっているこのセリフにはどんな意思が込められているのでしょうか。作品の登場人物から考えるに、緒花は破天荒な母親と生活していく中で、「どうすることが正解か」「どうすれば失敗しないか」はわかっていても、「自分自身が何をしたいか」「どうなりたいのか」とい...この感想を読む
ほのぼのしつつ感動できる
最初の方を見たときは「女将やみんちに絶対何か言われる!」と思いながら、いろいろやらかしてしまう緒花にヒヤヒヤさせられていました。そんな感じで見始めたわけですが、話が進み、緒花が喜翠荘馴染んでいくにつれて安心して見ることができるようになりました。それからもいろいろと起こりましたが、やはり1番の見所は各所に表れる家族愛だと思います。まず女将、皐月、緒花の3人のわだかまりが少しずつ解消されていく部分。母親が仕事に忙しく、さみしい思いをする娘。娘のために懸命に働く母親。このアニメを通じてそんな母と娘の関係性というものが少しわかるような気がしました。ただの旅館モノのアニメ、というわかではなく、この作品の中には温かい家族愛が見ることが出来ると思いました。娘を叱り、厳しく、時には冷たくしているものの、やはり娘が可愛く、愛しているのが見て取れるような、そのような部分がとても上手く表現されていて感動する部...この感想を読む
1人の女子高生の物語
今の時代では考えられないような、凄い青春の物語です。舞台は旅館で、そこで1人の女子高生が働きに行くのですが、今ではほとんど見る事が無いものばかりです。高校生の時は勉強や部活で青春すると言うのがイメージ的にありますが、このアニメでは旅館で青春をするという一風変わった物語です。ですが、逆にその変わった物語が人気を呼んでいる原因でもあるんです。どれも新鮮で、見ていて飽きないものばかりです。そんな旅館で働くわけですが、実はこの女子高生は彼氏がいるんです。でも、それでも自分のやりたい事をしないという事が出来なく、その彼氏から離れて、旅館で働いているんです。この時点で、凄く女子高生として凄いなと感じる巻でした。
お昼のドラマみたい
お昼にやってる温泉宿が舞台のドラマみたいな感じでした。登場人物を若くした感じ。若い子なので、見ていてイライラする事もしばしばなんですがその辺もある意味リアリティがあるってことなのかなと。特に主人公の緒花と友達のみんち。もう、見ていてイライラします(笑)自己中で。石川に縁のある名前や風景が多くて、街興しアニメって感じがしますね。のと鉄道では、花咲くいろはのラッピング電車があって車内アナウンスが声優さんの声なんですよね。地元のおばあちゃんたちからは「漫画の電車」と呼ばれています(笑)映像はさすがP.A.WORKSさんだなという感じの丁寧で綺麗な背景でした。なんだかんだで、楽しく見たれた作品でした。