パプリカの感想一覧
アニメ「パプリカ」についての感想が4件掲載中です。実際にアニメを観たレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
よくわからないけどテンションが上がるアニメ
正直、始めて見た時はなんとなくでしか理解出来ませんでした。しかし、よく分らないのに、面白いという感情だけは確かに残っていました。それから何回か見返し、内容を理解した時、このアニメの奥深さに驚かされましたし、改めて面白いと思えました。グロい、ホラー、サイコな描写も所々あるので、万人にはお勧め出来ないですが、それも含めて面白いアニメですので、ちょっと我慢してでも見る価値はあるかと思います。また、この作品の素晴らしい所は音楽。あの平沢進さんが音楽を担当しており、この曲がまた作品にとってもマッチしており、作品の良さを更に際立たせています。曲単品で既に出来上がっており、素晴らしいものばかりなのに、それを作中のBGMにする贅沢さ。そんな所もこの作品の魅力の一つだと思います。
夢と現実
おしゃれでおもしろいSFアニメ。オープニングの映像、色彩、ファッションもおしゃれ。パプリカの髪型や服装がすごく気に入った。DVDのパッケージもお洒落。夢を共有する、という発想は天才的。ドラえもんでもこんな話があった。筒井康隆とドラえもんとどっちが古いのだろう。筒井康隆の壮大な世界観をうまく映像化し、演出している。カットアップ手法のような、錯乱したセリフがかっこいい。意味がわからなくても、美しい。所員が発狂しながら闊歩するシーンがすきだ。声優には林原めぐみを起用。儚げで可憐で挑戦的な声がパプリカのイメージにぴったりあっている。
難しかった。。。
友人に勧められ拝見致しました。 一言でいうと、結構難しい内容で、私は1回ではあまり理解出来ませんでした。映像美、そして奇想天外な出来事とキャラクター。設定が“夢の中”という設定なので、結構何でもありな感じです。精神治療を行おうとする科学技術の発達が、現実の世界にも危機を与え、そしてなり、どんどん本当の事が曖昧になっていってしまう。。という流れが解ったのですが、それよりも、けっこうグロい映像も多く、見ているほうも何が真実で何が夢なのか翻弄されました笑でも、結局何を伝えたいのかあまり理解できず、最後までよくわからない映画でした。多分かなり好き好きが分かれる映画であることは間違いないと思います。
映像にひきこまれていく。
映像化不可能とまで言われた、筒井康隆の小説のアニメ映画化。原作ファンにとっては、どのような映像になるのか、期待も高い作品。夢に入る機械、DCミニを中心に、陰謀や欲望が絡み合うストーリー。大人が楽しめるアニメ映画。夢の中の、ごちゃごちゃした感じや、場面が切り替わっても自然と違和感のない感じがちゃんと出ている。統合失調症患者の夢と健常者の夢の差もちゃんとあってわかりやすい。映像は色鮮やかで見ていて楽しいし、声優の演技もうまい。キャラクターデザインもとてもよくて、パプリカのイメージにぴったりだと思う。原作の世界観を崩さず、アニメ化されていると思う。