東京ゴッドファーザーズの感想一覧
アニメ「東京ゴッドファーザーズ」についての感想が5件掲載中です。実際にアニメを観たレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
これぞ、幸せな映画
オカマ、オヤジ、女子高生という、奇抜な三人のホームレスがクリスマスに赤ん坊を拾う、という話。その設定だけでもう充分おもしくて、どんな話だろう、と引き込まれる。ところどころにちりばめられたギャグがおもしろい。オカマの一句、猫鍋、オカマの歌のシーンがすごくすき。生き方かえたの?というシーンは声を出して笑った。人生をすてたようにみえる彼らが幸子を通して人生の意味を取り戻していく姿に感動する。うまくいきすぎている、というような意見もあるだろうとおもう。でもクリスマスだし、赤ちゃんだし、猫もいきてたし、これでいいんだなーって気持ちになれた。クリスマスが近づくと必ずみたくなるアニメ。
心が温かくなる
観終わった後に、ワンワンではなくホロホロと泣けてきました。 そんなに教訓映画ではないと思うのですが、人の温かさに触れたというか、みんな色々抱えているけど、ただただ一生懸命に生きてるんだよなあって思ったら、私も頑張ろうって何だか力が湧いてくるようなそんな映画です。 ホームレスの三人が主役ですが、なんか味があるんですよね~。 ホームレスってことに全然引け目を感じてないっていうか、むしろ堂々としてるっていうか、 最終的に、何かが奇跡的に変わるって話でもないし、どちらかというと現実的で大変だろうなって思うんだけど、どこで生きていこうとも自分の生き方次第、考え方次第で、前向きに明るく生きていけるんだなあって思わせてくれるお話です。 クリスマスの話だけど、一人で寂しいなって思っている人も少しクリスマスが好きになるお話だと思います。
赤ちゃんの行方
まぁとにかく生まれて間もない赤ちゃんが捨てられるっていうだけでもう悲しくなってしまいますが、悲しいと思う暇もないほど主人公たちがはりきっちゃうところがこの映画の面白さだと思います。誰か一人でも立ち止まったらただの悲劇にもなりかねないところ、テンション高くつき進むホームレスたち。あらさがししようと思うといくらでもできてしまうけど(自分も人の母親なので、赤ちゃんがすやすや眠ってるっていうだけで違和感があったり)、奇跡がいっぱい詰まったヒューマンドラマとして、かなりの完成度だと思いました。やはり、家や家族は大事だということ、当たり前のことですが、再認識できました。
私の好きな要素がたっぷり詰まったアニメです
3人のホームレスと、1人の捨て子の出会いをきっかけに、不思議な奇跡が起こります。ホームレスには捨ててきた人生があって、赤子には捨てられた人生があります。ホームレスたちは赤子の両親を探していくうちに、自分の過去と対面します。といっても、シリアスになりすぎず、作品自体は常に明るいのが好印象です。また、作品全体のテンポが非常によく、ストーリーにどんどん引き込まれます。緻密な背景描写、人物描写も作品のリアリティに一役買っていて、そのリアリティとホームレスたちの活躍という、非現実的な出来事が効果的に画面を作っています。ハートフル要素だけでなく、アクション要素も抜群。ハラハラドキドキさせられます。90分という短い時間の中にたくさん詰め込まれたおすすめのアニメです。
偶然のn乗≒奇跡
オカマとオヤジと女子高生の3人のホームレスはクリスマスの夜にゴミ捨て場で赤ちゃんを拾う。その赤ちゃんを親元へ返すまでの物語。いろいろな人間や偶然が絡み合う、感動系コメディ。3人はそれぞれにホームレスになった理由がある。ラストではその理由や問題の全てがうまく解決し、宝くじまで当たってしまう。偶然もここまで重なると奇跡!ここまで奇跡的すぎると、逆に潔い。幸子(赤ちゃん)の母親のくだりは少しわかりにくいかもしれない。キャラクターの顔が似過ぎていると思う。とてつもなくシュールで、ラッキーでハッピーな物語。クリスマスが近づくと見たくなる。