千年女優のあらすじ・作品解説
【千年女優】は、2002年9月14日に公開された、今敏監督制作のアニメ映画である。 映画製作会社の社長である立花 源也は、30年前に一世風靡した伝説の女優、藤原千代子への取材のため、彼女のもとを訪れる。突然現役を引退し、公の場から姿を消した彼女は、その後、誰からの取材も断り続けていた。しかし、立花から渡された古びた小さな鍵を受け取り、それをきっかけに初めて自分の過去を語り始める。それは、女優として輝き続けいていたと同時に、自分の人生をかけ、ひとりの男を追い続けていた壮絶な恋の物語であった。 物語は、千代子が演じる映画や舞台の演出により、古き時代の過去から近代的な未来へと時をかけていく壮大な世界観を演出している。また、千代子の声も大きく3つの年代にわけ、それぞれ別の声優が演じているため、千代子の大まかな年齢や作中の経過年数をある程度判別できるようにしている。 作品は2003年度東京アニメアワード・劇場映画部門最優秀作品賞をはじめ、他5つの賞を受賞した。