屍鬼[シキ]の感想一覧
アニメ「屍鬼[シキ]」についての感想が4件掲載中です。実際にアニメを観たレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
本当にありそうな内容
キャラクターが奇抜でおもしろい田舎のひとつの村の中で起こる出来事を描いているアニメなので、子供からお年寄りまで、多様な人間がそろっています。キャラクターデザインについていうと、ホラーアニメなのに髪の色がピンクだったり黄緑だったりしてユニークで、このアニメの登場人物はほとんど、髪の毛のくせや跳ね具合が特徴的で、まるで髪が生きていて人格を表しているみたいでした。黒幕である桐敷家の人間たちは、特に髪の毛が広がっていたり、目が真っ黒であったりと奇抜さが際立っており謎の豪邸の住人として、とても興味をそそられました。桐敷家が目立つこと、村人とあまり交流しないことに村人の注意を向けさせることで、じわじわと進行している、村中の死から、村人の目を遠ざけさせていたのではないかと考えます。映像の迫力がすごい吸血シーンは、圧巻モノです。特に、夏野の親友である徹ちゃんが、屍鬼になって、夏野だとわかりつつも空腹に...この感想を読む
屍鬼を見て思うこと
始まりは行方不明の少女という展開から、ホラーアニメを好む者としてはまず興味を惹かれる、夜と懐中電灯、動かない横たわる少女、人の吐息の様な効果音が一層に不安と期待を高める。生と死とは、このアニメはそれを問いかけている。単に人が死にその犯人を探していく物語ではない、死ぬと言うことが如何に恐ろしいものか、人はその狭間を覗いた時にどう変化していくのか、そういった、人間模様もこのアニメでは重要なテーマだと思う。人間が本当に気付くべき命という物の大切さとは、そして生きるとはなにか。生きている者なら「なぜ生きているのか」は永遠のテーマだろう。このアニメはそんな疑問にひとつのヒントをくれているように思えてならない、アニメというのは登場人物があり、主人公がいて、脇役がその色を飾るというのが初めから決まっているように思うのだが、屍鬼はその常識を覆す所からまず始まる。主人公が決まっているのではなく、登場人物...この感想を読む
怖面白かった
もともと小野不由美先生の作品が好きなので、試しにと思って見たのですが、しっかり怖くて良かったです。起き上がった後の目が怖いですね…怖いです…。小野先生のホラーはゾワゾワっとするような気味の悪さを表現するのが上手いなぁと思うのですが、アニメでもその雰囲気がよく出ていたんじゃないかと思います。映像で見ると、屍鬼狩りのシーンがかなりグロテスクになります。清水恵を倒した時も、かなりこう…グシャッとやってるので、グロ耐性がある程度あったほうがいいのかなと思います。ただ、ちょっと気になるのはキャラクターのデザインですね。田舎の村に住んでいる人たちとは思えない奇抜なヘアースタイルなので…まぁ、アニメだしいいのかな。
恐怖と狂気
小説原作のサスペンスホラー作品です。グロ描写が強いので注意して下さい。スッキリする最終回は迎えられませんが、面白い作品でした。話の前半は恐怖心を、後半は狂気色が上手く表現されており、見ていてあきません。BGMが作品とあっており、さらによい雰囲気を作り出しています。ややくせのあるキャラデザですが、それが言いようのない不安感や不気味感を出していました。ただ浮世離れしているので、人によっては萎えるかもしれません。人間の狂気が後半を盛り上げますが、微妙なテンポでいまいちな出来になっていたような気がします。おすすめはしませんが、見ても損はない作品に仕上がっているので、ホラーものが見たい人は手にとって見てはいかがでしょうか。