藏のあらすじ・作品解説
「藏」は 1995年6月4日から7月9日まで全6回、NHK総合テレビで放送されたドラマである。原作は宮尾登美子の同名小説で、主人公の烈を松たか子が演じた。 大正から昭和にかけて、新潟の大地主で造り酒屋を営んでいた家に跡取り娘として生まれた烈が、視聴覚障害の病を患いながらも運命を自らの強い意志で切り開いていく物語である。烈は母が病弱であったため独身の叔母の佐穂に育てられた。母の死後は佐穂が後妻として家に入り名実ともに烈の母親になると誰もが思っていたが、父親は周囲の意に反して虜になった芸奴と再婚してしまう。落胆した佐穂はいったん烈から離れるが、父親と烈に乞われて再び現れ、列を生涯守ると誓う。烈と佐穂との強い絆に、一度は酒蔵を手放す決意をした父親の苦悩や、美しく成長した烈が若い蔵人と恋に落ちていく過程などを絡めて描かれた。 烈の少女時代を、大河ドラマ「花燃ゆ」の主演などで活躍している井上真央が8歳の時に演じた。
