妹よの評価
妹よについての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際にドラマを観たレビュアーによる評価が2件掲載中です。
各項目の評価分布
妹よの感想
’94年のフジテレビ月9を彩った名作。
貧乏暮らしのOLと御曹司が恋に落ちる、王道のラブストーリー。“健気で可愛らしいーーだがしかし、それ以上に芯が強い”そんな女性を演じさせたら右に出るものはいない。和久井映見のハマリ役だ。「妹よ」の脚本は水橋文美江。同’94年、同じくフジテレビ系列で放送された「夏子の酒」の脚本家だ。ヒロイン夏子を和久井映見が好演していたことを考えると、「妹よ」は彼女の為に当て書きされた作品なのではなかろうかとさえ思える。そしてまた、若かりし日の唐沢寿明演じる御曹司がいい。後々の「白い巨塔」や「不毛地帯」もそうだが、自分の“血”や“国”など、目に見えない大きなバックボーンを背負うことの出来る数少ない俳優だ。「妹よ」での唐沢演じる高木雅史は、“御曹司”という世間や父親からの重圧、若い内からの社会的評価や不自由さを背負っている。自分の運命を悟りきれない憂いを帯びた目。その目に映るのが、慎ましく生きる平凡なOLのゆ...この感想を読む