秒速5センチメートルの感想一覧
アニメ「秒速5センチメートル」についての感想が6件掲載中です。実際にアニメを観たレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
音楽と映像のコラボが圧巻
元々、山崎まさよしさんの「One more time, One more chance」が好きだったので手に取った作品。「One more time, One more chance」を満喫するのに、実写だったら「月とキャベツ」、アニメだったら「秒速5センチメートル」と友達にも勧めている程、色んな人に見て欲しい。柔らかくて儚くて繊細な映像の美しさに、まず心打たれる。雪の積もったホームなど、触れてしまったら壊れてしまうかの様。まるで主人公の心を表したかのような脆さを表現されている。あまりにもウジウジと考えるのは好きではないけれど、たまにはこんな世界に浸ってもいい。特にラストの「One more time, One more chance」との映像のコラボは圧巻。ここを見るだけでも価値がある作品。
どれほどの速さで生きれば、きみにまた会えるのか。
新海誠監督の秒速秒速5センチメートル。賛否両論別れるかと思いますが僕は大好きな作品です。ここまで切ない物語はなかなか無いでしょう。両想いでも離れていってしまったこと、遠距離恋愛をしていたこと、忘れられない人や思い出がある人にとっては本当に泣ける作品だと思います。この作品は第1部「桜花抄」、第2部「アストロナウト」、第3部「秒速5センチメートル」から構成されています。心情の描写が本当に秀逸で何気ないシーンでも主人公の恋心をうまく表現できています。部が進んでいくにつれて本当に言葉では言い表せない感情が胸から溢れてきます。そして新海誠監督の背景や美しい風景にOne more time, one more chance。全てがこの作品にマッチしていて涙なしには見られません。
切ない話
タイトルである「秒速5センチメートル」はただの言葉の組み合わせではなく、ちゃんと意味があります。作画、雰囲気全てが高クオリティです。色彩が柔らかく目に優しいです。細かいところまで書き込まれており作画面でも見ごたえがあります。全体的に暗くて寂しくて静かな物語。登場人物たちもおとなしい性格でセリフも囁くような感じが多いです。今や大ファンでCDもよく聞いている山崎まさよしさんの曲に出会えたのもこの作品がきっかけです。山崎さんの存在と主題歌につかわれた「One more time, One more chance」 自体は知っていましたが特に今までピンとくるものは無くスルーしていました。ですがこの作品の雰囲気と合わさる事により、一気に引き寄せられました。新海誠監督作品は凄いですね。いつも曲を含めた全てが一致しており完璧にその世界観を盛り上げてくれます。あまりに切ないです。悲しいです。見終わったとは何ともいえない喪失感に襲われま...この感想を読む
この作品を見て彼氏と喧嘩しました
当時、恋人だった人に誘われて一緒に見た作品です。絵や音楽の美しさはさておき、ストーリーや登場人物が全体的に女々しくて私には馴染めませんでした。景色や回想と共に流れる語りにもイライラするばかりで…。見終わった後に今にも泣きそうなほど感動している彼に、余計なことを言って喧嘩になったのは良い思い出です。そんなことを思い出しながら、今もう一度見たらまた印象が変わるのかも…そういう予感はあります。自分の中に振り返るものがあったり、ふと立ち止まった時に心に染みる作品なのかもしれません。幸せいっぱいで元気な時に見るのにはあまり向いていません。
過去こんな青春を送りたいと願って
私の地元が鹿児島ということもあって地元がアニメになっていると少し感動を覚えながらこの作品を見ました。映像が特に力を入れていてすごく綺麗でキャラクターなどにも期待していましたが声優さんも素人感が出ていて、アニメというよりも一つのドラマを見ているような気がしてとても感情移入ができました。今も昔もこの作品で環境が少し変わって見えた方もいらっしゃるのではないでしょうか。この作品を見てリアルで実感したことは、青春は綺麗なものですが最終的には儚く散って、また一歩大人に近づくような甘く厳しいものだと思いました。家族と友達と大切な人と是非一度見て、過去を振り返ってみることをお勧めします。
実写かと思うほど!
実写かと思うほどの奇麗な絵の描写に驚きました。サクラが舞うシーン、雪のシーンなど印象に残る描写が数多くあります。ただ、風景などキャラクター以外の絵が圧巻なのに対しキャラクターの絵がいまいちでした。声優、音楽は素敵なほどマッチしています。ドラマや、少女コミックのような「なんだかんだでハッピーエンド」という訳ではないところが私には良かったです。「結局そんなもんですよね」といった所に、主人公の歯がゆく女々しい初恋を引きずる思いが上手く表現出来ているような気がしました。この感想を書いていてまたあの背景、ストーリーの甘酸っぱさを体験したくなってきました!