冬の運動会のあらすじ・作品解説
冬の運動会は、1977年1月から3月にTBS系列で放送され、向田邦子が原作、及び脚本を務めた連続ドラマである。1970年から7年間続いた同系列の連続ドラマ枠「木下恵介・人間の歌シリーズ」の最終作となった。 高校時代に万引きを犯した主人公・北沢菊男が、社会的地位をめぐり彼の父や、元軍人の祖父との関係が冷たくなっていった。ついには祖父の言葉により建設会社への就職をあきらめ、修理専門の靴屋で働くことになった。菊男が靴屋で働いている最中のある日、近所で働く美容師の竹森日出子が突然にやってきた。菊男は日出子に次第に心惹かれ、両者の距離は次第に近くなった。ついには愛に発展するという、青春の恋愛物語である。 主人公の菊男役は当時の俳優・根津甚八が熱演した。また日出子役を歌手、女優のいしだあゆみが演じた。根津、いしだ両者はドラマでの共演を通じ、家族とは何かを視聴者に熱心に問いかけた。このドラマは全10話放送された。
