赤い疑惑のあらすじ・作品解説
『赤い疑惑』は、大映テレビのドラマ「赤いシリーズ」の『赤い迷路』に次ぐ第2作として制作・放送された。1975年制作で全29話、平均23.4%、最高30.9%の視聴率を記録したドラマである。 出演は、主人公・幸子を演じる山口百恵、その父親役の宇津井健、映画に次いでテレビでは初のコンビを組むことになる三浦友和らに加え、渡辺美佐子、岸恵子、長門裕之などである。 白血病を患った幸子を通して、命のはかなさや愛の喜びや哀しみを描いていくサスペンスドラマである。幸子は闘病生活を送る中、自らの出生の秘密を知ることとなり、互いにひかれあっていた光夫(三浦友和)とは、異母兄妹だということを知ってしまう。「レスポワール」と名付けられた船上で光夫に抱かれながら最期を迎える幸子…。 宇津井健、山口百恵、岸恵子、長門裕之らによる、パリでのロケが行われた。また、パリからの帰国途中に幸子が機内で倒れるシーンは、日本航空の全面協力のもとに撮影された。 主題歌は、山口百恵の「ありがとう あなた」である。