魔王ダンテのあらすじ・作品解説
魔王ダンテは2002年8月31日から同年11月23日にかけてAT-Xで放送された、永井豪原作のバイオレンスアクションアニメである。 山岳部に所属する主人公の宇津木涼はヒマラヤで魔王を復活させ、その生贄となってしまうが逆に魔王の精神と肉体を乗っ取り自らが魔王となる。涼の元へ集まる仲間の悪魔たちと共に神との決戦へと挑む涼の戦いを描いた作品。序盤では涼がダンテそのものなのか利用されようとしているのかはっきりとせず、また神の狂信者やサタニスト達による事件も起きるなどサスペンス仕立てとなっているが、物語が進むにつれて戦闘シーンが多くなる。 神と悪魔の戦いではあるが、神のためなら娘すら生贄に差し出す神側と神に逆らってでも仲間を助けようとする悪魔側など、善と悪の構図が非常に曖昧に描かれている。 永井豪の代表的作品である「デビルマン」の原型となった作品であり、神と悪魔の構図の逆転、主人公が悪魔の力を手にする点など随所に相似点が見られる。